2005.08.08
衆院解散、政権交代はらむ総選挙へ
郵政民営化法案が否決され、小泉首相は予告通り衆院解散を決定。自民党の反小泉勢力では新党を結成する動きがあり、この自民分裂により、9月11日に内定した総選挙では民主党が政権をとる可能性も浮上してきた。

asahi.com : 反対125、賛成108 反小泉感情、解散回避上回る(2005年08月08日15時01分)
http://www.asahi.com/politics/update/0808/004.html

<郵政法案の採決は8日の参院本会議で記名投票で行われ、賛成108票、反対125票で否決された。自民党から、「反小泉」勢力の多い亀井、旧橋本両派を中心に「否決ライン」の18人に達する造反が出た結果、民主、共産、社民の野党などと合わせ反対が賛成を上回った。
 小泉首相は、採決終了後、午後3時から解散を決めるための臨時閣議を開くことを決定。制度上は衆院回付などの道が残されていたが、首相が衆院解散を決断したため法案は廃案となる。午後2時過ぎの自民党役員会では「反対した者は公認しない。全選挙区に候補者を立てる」と表明した。 >


参院本会議で郵政民営化法案が否決され拍手する議員たち=8日午後1時44分、国会内で
(写真、コメントともasahi.comより)

asahi.com : 分裂選挙の自民、政権維持は微妙 民主は政権交代めざす(2005年08月08日15時58分)
http://www.asahi.com/politics/update/0808/005.html

<小泉首相は郵政法案が否決となった場合は、即日解散の決意を固めていた。首相は党内の衆院反対派の大量処分・非公認に踏み切る構えで、反対派が新党結成に進む場合も、自民党本体と公明党で過半数を制することで政権維持を図る。一方、民主党は「自民党の内紛による選挙は、政権獲得へ願ってもない局面」(幹部)と受け止めており、年金やアジア外交を軸にマニフェスト(政権公約)づくりを急ぎ、政権交代実現を目指す。
 衆院解散は03年10月以来で、小泉政権下では2回目。現憲法下では過去19回の衆院解散があるが、参院で政権の重要法案が否決されたことを理由に首相が解散に踏み切るのは初めてだ。 >


記者の質問に答える民主党の岡田代表=8日午後、国会内で
(写真、コメントともasahi.comより)


asahi.com : 郵政法案否決、衆院解散を閣議決定 9月11日投開票(2005年08月08日17時41分)
http://www.asahi.com/politics/update/0808/003.html

<郵政民営化法案が8日午後の参院本会議で採決され、自民党から執行部の予想を上回る造反者が出て17票差の大差で否決された。小泉首相は衆院解散を決断、臨時閣議で正式に決めた。総選挙の日程は30日公示、9月11日投開票に内定した。
 首相は、政権の最重要課題と位置付けた郵政法案が廃案となったことを「内閣の不信任」と受けとめ、進退を賭けて国民の審判を仰ぐことにした。ただ、自民党の内部対立を解決できずに解散に至る異例の展開のうえ、反対派は新党結成を検討しており、自民党は分裂選挙が避けられない見通しだ。自民、民主の2大政党が政権担当能力を競い合い、政権交代の可能性をはらんだ選挙となる。 >


郵政民営化法案が否決された瞬間、宙を見つめる竹中平蔵・郵政民営化担当相=8日午後1時45分、国会内で
(写真、コメントともasahi.comより)


ちなみに今日の株価(日経平均)の動きは以下のとおり。


(グラフはYahoo!ファイナンスより)

全面安で始まったが、「ひとまず衆院解散・総選挙まで織り込み」、後場で急浮上したようだ。