2005.08.26
YES! PROJECT
グロービス堀義人氏の発案で、若い起業家がもっと政治に声をあげていこうという「YES! PROJECT」が立ち上がった。

YES! PROJECT
http://www.yesproject.com/
YES! PROJECT プレスリリース
http://www.yesproject.com/press/2005-8-25.html

「YES」 は 「起業家の仲間(Young Entrepreneurs' Society)」 の頭文字で、また

選挙に行きますか? YES!
改革をしたいですか? YES!
もっと発言しますか? YES!

という3つのYESが、会の趣旨にもなっている。

このプロジェクトが立ち上がるまでの経緯は、堀さんのブログで順次公開されてきた。経緯というよりも、堀さんの心境の推移というべきか。

私は堀さんのブログを、たぶん1年くらい前から読んでいる。以前ここでも紹介した「中国と韓国の友達へ。Dear Friends in Korea and China」(2005.04.19) や、「トニー・ブレアというリーダー、ロンドン同時爆破テロにて思う」(2005.07.09) など、回を追うごとに、特に反日デモやロンドンのテロなどの事件をきっかけにして、政治にコミットする気持ちを次第に固めていく堀さんの心境が伝わってくるような気がしていた。それがついに結実したのが、このYES! PROJECTなのだと思う。

堀さんのブログを読む限り、今回の総選挙に関して、堀さんは小泉自民党を支持する立場のように私には思える。それ自体はもちろん構わないが、その堀さんの肝入りで始まったYES! PROJECTという運動も、そのような「色つき」で見られてしまう可能性はあるように思う。

また若手起業家が中心になっているということで、ホリエモンの出馬に関してしばしば言われるように、政治への貢献というよりも、むしろ売名行為ではないかという批判も出るかもしれない。

この運動の理念を真に実現するためには、そのような誤解や批判が間違っていることを実証していくことが、ひとつの課題になるのではないかと思う。

しかしそれでも、とにかくこうして行動を起こし、YES! PROJECTという運動を立ち上げたことは、素晴らしいと思う。何かをやるということはつねに、誤解や無理解、批判、中傷、妨害などを受けるリスクを負うということだ。まずは誰かが始めなければ、何も変わらない。

発起人の総勢は157人で、若手起業家として注目を集めている人も多数参加している。このような人たちが政治に関する見解を発信しはじめれば、いろいろな意味で注目が集まることは間違いないだろう。

アップデート (8/27) :
その後、自民党と民主党がYES! PROJECTを支持する旨を発表した(ネタ元は堀さんのブログ)。これは画期的。

自民党 : わが党は「YES!PROJECT」を応援します! 世耕弘成広報本部長代理がコメント発表(8/26)
http://www.jimin.jp/contents/news/170826b.html
民主党 : 民主党は「YES! PROJECT」に注目する 枝野事務総長代理
http://www.dpj.or.jp/news/200508/20050826_03yesproject.html