2005.10.28
パブリック空間、グループ空間、プライベート空間
情報が置かれるいろいろな「空間」は、その情報に「誰がアクセスできるか」という点で、次の3つに分けられると思う。

1 パブリック空間  : 誰でも見える情報空間
2 グループ空間   : メンバーしか見えない情報空間
3 プライベート空間 : 自分にしか見えない情報空間

1は、いわゆる「公開情報」。
ブログも含め、ネットに置いてあるものは基本的にここに入る。
このパブリック空間に情報を置くのが「パブリッシング」。

2は、そのグループのメンバーでないと見れない領域。
SNS(ソーシャルネットワーク)や、企業のイントラネットなど。
メールも、やりとりする当事者間にしか見れないので、ここに入る。
グループ空間での情報伝達は、いわゆる「コミュニケーション」に近いものだ。

3は、文字通り「プライベート」。
自分のPC、自分のノートなど、自分だけしか見えない領域。
プライベート空間に情報を置くのは、メモや記録のため。
あるいは、1や2の準備段階としての「作業場」。

ブログ、掲示板、SNS、グループウェア、ブックマーク、メールなど、さまざまな情報ツールがある。
PC自体も、情報ツールといえる。

それらの情報ツールはみな、上記のどれかの空間で使われることを想定されて作られている。
つまり、情報ツールは3つのどれかに「属している」。

これらを情報ツールではなく「場」だと考えれば、
この3つのどこに属しているかで、その「場の特性」が違ってくる。
その場の「使われ方」や、そこで作られる「情報の質」が違ってくる。

誰でも、この3つの空間を行き来している。
状況に応じて、この3つの空間を使い分けたり、
自分の好きな空間で遊んだりする。