2005.11.06
渋谷で姜尚中とすれ違ったので、姜尚中について調べてみる
先日、渋谷のHMVの前あたりで、姜尚中(カン・サンジュン)とすれ違った。
朝まで生テレビ』で何度か見たことがあるので、すぐわかった。

というわけで、Wikipediaで姜尚中(カン・サンジュン)を調べてみた。

<姜 尚中(カン サンジュン、강상중、1950年8月 - )は、熊本県生まれの政治学者、在日韓国人二世。
熊本県立済々黌高等学校、早稲田大学政治経済学部卒業。早稲田大学大学院政治学研究科博士課程を修了。西ドイツ・エアランゲン大学留学(1979年 - 1981年)後、明治学院大学講師、国際基督教大学準教授を経て、現在、東京大学情報学環教授。専攻は政治学・政治思想史>。

思想」のところもよくまとまっていて(この記述が妥当なのかどうか私は判断できませんが)、私のような政治オンチが手早く概要をつかむのにはありがたい。

<ただし、彼が共産主義や社会主義に対する甘美な幻想を抱いているわけではない。彼にとっては、保守派知識人も極左知識人も、いわばサイードの言う「常に失敗する神々」であり、絶対的な神に委ねられた思想崇拝に対する危険性を看破する。それゆえ、現在のアメリカが掲げる「自由と民主主義」の絶対的理念に対しても冷めた見方を示し、9・11テロ以降、イラク戦争に至るアメリカの一国主義には徹底した批判を展開した。「大衆こそ、知識人にとってのナチュラルな支援者である」とするサイードの言葉のごとく、種々の専門家に対して発言するだけでなく、メディアを通して生身の自分をさらすと同時に、大衆に対して淡々と自らの主張を積極的に説いている>。

「常に失敗する神々」というのはいいフレーズだなあ。
サイード、こんど読んでみたい。

渋谷で姜尚中とすれ違ったのも、ひとつの「出会い」だと私は考える。
それは単なる偶然だが、偶然が人の運命を変えることもあるし。


関連:
松岡正剛の千夜千冊 - 姜尚中『ナショナリズム』
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0956.html