2006.01.13
セス・ゴーディン 『2種類の書き方』
セス・ゴーディンは、『パーミション・マーケティング』などの著書で知られるマーケター。
彼の本も面白いが、ブログも実に面白い。

Seth's Blog
http://sethgodin.typepad.com/seths_blog/

彼のブログはいつも短く、タイトで、想像力を刺激される。
私のブログはいつも長くなりがちなので、彼のスタイルにあこがれている。

彼のカッコいいスタイルの秘密に迫る、見事なエントリがある。

Seth's Blog: Two kinds of writing
http://sethgodin.typepad.com/seths_blog/2005/08/two_kinds_of_wr.html

私はこれを何回も読んだのだが、いつも忘れてしまう。
自分の心に刻むためにも、ざっと訳してみた(以下、上記エントリの大意)。

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セス・ゴーディン 『2種類の書き方』


知らない人に向けて書くときは、短く書こう。

ポイントがわかりやすいように、イメージやトーン、デザイン、インターフェイスを使おう。
段階を踏んで伝えよう。

同僚に向けて書くときは、もっときちんと書こう。

具体的に。明快に。
厳密に書き、疑問の余地を残さないように。

持ち帰り(訳注1):
あなたがオンラインで書くもの、ブログ、会社の案内、ビジネスレターなどは、長すぎる。
野球の中で多くのことをやりすぎている(訳注2)。

持ち帰り:
あなたがメールやメモで書くものは、あいまいすぎる。

キーボードで打つ前に、どちらのカテゴリーに入っているかを確認しよう。

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訳注1) 持ち帰り (Takeaway):
プレゼンテーションなどで、「持って帰る」べき要点・結論のことが、よく「Takeaway」と書かれる。

訳注2) 野球の中で多くのことをやりすぎている (Too much inside baseball):
多くのことをやりすぎている、という意味の決まった言い回しだろうか?

アップデート(1/13) :
「Too much inside baseball」は、まず「inside baseball」の部分が、
「心理作戦などを取り入れた頭脳的な野球技術」という意味の野球用語らしいです(野球用語辞書)。
というわけで、そこに「too much」がついているので、
「心理や頭脳を使いすぎ」、つまり「気を使いすぎ」「考えすぎ」くらいの意味だったようです。
コメント欄でヒントをいただいた秋元さんkojixさん、ありがとうございます。