2008.03.17
珠算式暗算、フラッシュ暗算、そろばん人気の復活
先日「そろばんの経験者は、暗算するときそろばんの盤面を浮かべている」というエントリを書いたが、調べてみると、このそろばん流の暗算は「珠算式暗算」というらしい。

ウィキペディア - 暗算
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9A%97%E7%AE%97

<暗算(あんざん)は、計算機や珠算、筆算によらず、頭の中で計算すること。
暗算の際に頭の中で描くイメージにより、筆算式暗算(能力式暗算)、珠算式暗算などに区別される。>

このページに「珠算式暗算」の解説がある。

<珠算式暗算とは、頭の中にそろばんのイメージを描き、そのイメージしたそろばんを用いて珠算を行う技術である。珠算式暗算は、まず珠算に熟達しなければ行えるようにならない。また、珠算に熟達することで、より素早く正確に、高度な暗算を行うことが出来るようになる。
 近年、珠算式暗算に習熟するための手法として、フラッシュ暗算に注目が集まっている。フラッシュ暗算とは、コンピュータのディスプレイに、フラッシュ式で表示される数字の問題を、珠算式暗算を用いて計算するものである>。

なんと、「フラッシュ暗算」なるものがあったとは。



日本フラッシュ暗算協会
http://www.flash-anzan.com/

日本フラッシュ暗算協会 - フラッシュ暗算とは
http://www.flash-anzan.com/flashanzan.html

フラッシュ暗算とは、
<コンピュータの画面にフラッシュ式で出題される数字の問題を珠算式暗算を使って計算するもの>
だという(Web技術の「Flash」とは関係ないようです)。

このページの解説には、
<筆算式暗算は左脳、珠算式暗算は右脳を使います>
とあり、
<今までの大脳生理学では、すべての計算は左脳で行われていると考えられていました。しかし、日本医科大学の品川教授の発見により、珠算式の暗算だけが右脳で計算していることがわかり、世界中の研究者を驚かせました>
とある。

たしかに、珠算式暗算は反射的なイメージ操作であって、分析的な「思考」ではないので、右脳を使うというのはわかる気がする。

この珠算式暗算を、コンピュータを使ってかんたんに練習できるようにしたのが「フラッシュ暗算」らしい。
なんと、ニンテンドーDS用ソフトも出るとのこと。



ニンテンドーDS用ソフト 「みんなでフラッシュ暗算DS」
http://www.flash-anzan.com/dssoft/
http://www.k-industry.net/flash-anzan/flash_index.html

3月27日発売で3990円、8人までの通信対戦モードもあるらしい。

私は<しかしいまや、学校でもそろばんなどやらないだろうし、そろばん塾(珠算塾)というのも見かけなくなったので、こんなにシンプルで便利な「手法」も、絶滅しつつあるのだろう>と書いたが、こんなDS用ソフトまで出るということは、そろばんや暗算の人気はむしろ復活しているのかもしれない。面白い現象だ。

ネット上でも、すぐにフラッシュ暗算を楽しめるサイトがある。

トモエそろばん - フラッシュ暗算
http://www.soroban.com/fanzan/

ここの解説にも、<今話題のフラッシュ暗算は、珠算式暗算の練習のために作られました。筆算方式では2桁3桁と、数が大きくなると計算が難しくなります。しかし、珠算式暗算では脳が数値を画像として捉えるため、桁数の多い計算や、速さを求められる計算が容易にできるのです>とあり、なんと

<世界でソロバン人口は増えつつあります>

とある。それは知らなかった!