腕立て伏せのできる魚、ティクターリク (Tiktaalik)
本屋をぶらぶらしていて、ニール・シュービン『ヒトのなかの魚、魚のなかのヒト』(訳・垂水雄二、早川書房)という本を見つけた。
ハヤカワ・オンライン - ヒトのなかの魚、魚のなかのヒト
http://www.hayakawa-online.co.jp/product/books/116254.html
オビには「ヒトの進化は魚に訊け!」とあり、手にとってみた。ちょっと読んだだけで、私はこの本に夢中になってしまった。
この本のテーマは、「ティクターリク(Tiktaalik)」という名前の魚だ。
Tiktaalik roseas : Home
http://tiktaalik.uchicago.edu/
Wikipedia - Tiktaalik
http://en.wikipedia.org/wiki/Tiktaalik
この魚の化石は2004年、カナダのエルズミーア島で発見され、ティクターリク(Tiktaalik)と命名された(上記の本の著者、ニール・シュービンは発見者の1人)。
ティクターリクは3億7500万年前に存在していたと推定され、ヒレが人間の腕のようになっていて、「腕立て伏せ」ができたはずだという。また魚と違って首(頸)がある、眼の位置が違うなど、魚と原始的な陸生動物の中間型をしている。このティクターリクの発見は、魚が海から陸に上がったという進化説を裏付けるものだそうだ。
上のウィキペディアの解説には、<it is to tetrapods what Archaeopteryx is to birds>(直訳「ティクターリクと四肢動物の関係は、始祖鳥と鳥の関係に等しい」、意訳「始祖鳥が鳥の始祖であるように、ティクターリクは四肢動物の始祖である」)とある。まさに、魚が陸に上がりはじめた最初の瞬間、それがティクターリクなのだ。
四肢動物の始祖ということは、人間の始祖でもある。この本の『ヒトのなかの魚、魚のなかのヒト』という書名(原題は『Your Inner Fish』)には、ティクターリクという魚の中に人間の原型を見いだす、というこの本の視点が込められている。
まだ読んでいる途中だが、とにかく面白い。個人的には、これまであまり興味のなかった「生物」というテーマにも、この本のおかげで開眼させられたような気がしている。
ハヤカワ・オンライン - ヒトのなかの魚、魚のなかのヒト
http://www.hayakawa-online.co.jp/product/books/116254.html
オビには「ヒトの進化は魚に訊け!」とあり、手にとってみた。ちょっと読んだだけで、私はこの本に夢中になってしまった。
この本のテーマは、「ティクターリク(Tiktaalik)」という名前の魚だ。
Tiktaalik roseas : Home
http://tiktaalik.uchicago.edu/
Wikipedia - Tiktaalik
http://en.wikipedia.org/wiki/Tiktaalik
この魚の化石は2004年、カナダのエルズミーア島で発見され、ティクターリク(Tiktaalik)と命名された(上記の本の著者、ニール・シュービンは発見者の1人)。
ティクターリクは3億7500万年前に存在していたと推定され、ヒレが人間の腕のようになっていて、「腕立て伏せ」ができたはずだという。また魚と違って首(頸)がある、眼の位置が違うなど、魚と原始的な陸生動物の中間型をしている。このティクターリクの発見は、魚が海から陸に上がったという進化説を裏付けるものだそうだ。
上のウィキペディアの解説には、<it is to tetrapods what Archaeopteryx is to birds>(直訳「ティクターリクと四肢動物の関係は、始祖鳥と鳥の関係に等しい」、意訳「始祖鳥が鳥の始祖であるように、ティクターリクは四肢動物の始祖である」)とある。まさに、魚が陸に上がりはじめた最初の瞬間、それがティクターリクなのだ。
四肢動物の始祖ということは、人間の始祖でもある。この本の『ヒトのなかの魚、魚のなかのヒト』という書名(原題は『Your Inner Fish』)には、ティクターリクという魚の中に人間の原型を見いだす、というこの本の視点が込められている。
まだ読んでいる途中だが、とにかく面白い。個人的には、これまであまり興味のなかった「生物」というテーマにも、この本のおかげで開眼させられたような気がしている。