2008.09.29
神田に「神田ナントカ町」という地名がやたらある理由 / 住所の仕組み「住居表示」
神田には、「神田ナントカ町」という地名がやたらある。これはなぜだろう?と思い、ウィキペディアを調べてみた。

神田 (千代田区)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A5%9E..

<現在、神田を冠称する町名が多く見られるのは、千代田区発足時の町名変更の名残である>。

<1947年に神田区が麹町区と合併して千代田区が発足する際、神田区内の町名にはすべて「神田」を冠称する町名変更がなされた。(例、神保町を神田神保町に、岩本町を神田岩本町に変更。ただし、東神田と西神田だけは町名変更しなかった。)>

と、ズバリ書いてあった。

「神田」を冠称する現町名(「神田ナントカ町」のパターン)は26個、「神田」を冠称しない現町名(外神田、内神田、岩本町など)は9個あるらしい。

<上記のうち、「神田」を冠称しない町域ではすべて住居表示が実施されているのに対し、「神田」を冠称する町域においては住居表示が実施されていない。住居表示を実施するたびに神田を冠称しない町名に変更がなされており(例、神田末広町・神田金沢町・神田旅籠町三丁目の各全域を外神田三丁目に変更)、かつての神田岩本町・神田鍛冶町の町域のうち、住居表示が実施された町域が岩本町・鍛冶町である>。

この説明にある「住居表示」っていうのは何だろう?と思い、<名称の経緯が似ている>とある日本橋のページを見てみると、そこからリンクがあった。

住居表示
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BD%8F%E5%B1%85%E8%A1%A8%E7%A4%BA

<住居表示(じゅうきょひょうじ)とは住所の表し方の一つで、日本のものは1962年(昭和37年)に施行された住居表示に関する法律に基づいて行われる、街をわかりやすくしたり、郵便物を配達しやすくすることを目的にした制度である。住居表示化されると、住所から場所の特定が容易になる。町名の変更を伴い、区画整理とセットで行われることが多い。例えば、○○三丁目11番6号(○○3-11-6)という住所のとき、町名は「○○三丁目」で、「11」あるいは「11番」を街区符号(がいくふごう)、「6」あるいは「6号」を住居番号という>。

住所にこんなルールがあったとは。「町名」っていうのはわりと聞くが、「街区符号」とか「住居番号」というのは知らなかった。

上の説明をまとめると、住所が「○○三丁目11番6号(○○3-11-6)」のとき、

・「○○三丁目」は町名
・「11」あるいは「11番」を街区符号
・「6」あるいは「6号」を住居番号

となるようだ。