2008.10.09
日本株が面白くなってきた
一昨日、日経平均が一時1万円を割ったが、その翌日である昨日はなんと952円安という記録的な下落で、もはや1万円割れどころの話ではなくなった。「952円安」なんて初めて見た。

NIKKEI NET - 日経平均終値、952円安の9203円 下落率は過去3番目
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20081008NT001Y19108102008.html

<8日の東京株式市場で日経平均株価が急落し、終値は前日比952円58銭(9.38%)安の9203円32銭と、2003年6月以来5年4カ月ぶりの安値になった。下落率としては1987年10月のブラックマンデー(14.9%安)、1953年3月のスターリン暴落(10%安)に次ぐ過去3番目で、下落幅は過去18番目>。

Yahooファイナンスのグラフも、下げ幅があまりにも大きいので、目盛りがこんなに細かくなっている。



そして今日は各国中銀の協調利下げを受けて、ついに反発するかに見えたが、後場に崩れてしまった。



次のロイターの記事では、この今日の下げのひとつの理由は、8日の下げで信用取引に追い証が発生したためではないか、という見方が出ている。

ロイター - 株価急落で追い証の嵐、ファンド価格半値で顧客対応に忙殺
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-34219920081009

<8日の日経平均が史上3番目の下落率を記録したことを受けて、国内の証券会社でも朝方から信用取引の追い証発生に絡む業務に追われた。「業界全体で数百件の追い証が発生したが、担保を提出できず処分売りを迫られる投資家も少なくない」(準大手証券エクイティ部)とみられている。
 追い証が発生したにもかかわらず、追加担保の差し入れがない場合、当日午後に強制的かつ機械的に保有銘柄が売られてしまう。きょうの後場に株価が伸び悩んだのは、追い証発生に伴う需給要因が影響したとの観測も出ている>。

このほかにも、ファンドがかなり解約されているのにともなって、大量の売買が出てきている、といった解説もどこかで読んだ。

とにかく世界的に資金が足りないので、株が売られやすいことは間違いない。売りたくて売っているのではなく、売らざるをえない人がたくさんいるのだろう。昨日のように下げまくっているときは、買い手がいないために、売ることすらできない。だから今日のように一時的に反発しても、ようやく売れるチャンスとばかりに、またたくさん売りが出てくるので、なかなか上がらない。

それにしても、日本株はとんでもなく割安な水準になっている。よく言われる「バーゲンセール」状態で、優良株でもPER5倍、PBR1倍みたいな感じだ。これは、スーパーやデパートのチラシふうにいえば「5割引~7割引」くらいの安さだろう。

ここからさらに下がっていく可能性ももちろんあるが、少なくともいま買った人は、以前から持っていた人よりも有利であることは間違いない。株を買うタイミングとしては、株式投資がブームになり、お茶の間レベルで盛り上がってきたようなときは遅すぎるのであって、こういう総悲観モードの恐ろしい局面こそ、いちばんの買い場なんだと思う。

特に日本株は、外的な要因に引っぱられている面が大きく、下げすぎだと思える。もちろん金融や経済はつながっているので、日本だけ影響を受けないなんていうことはありえないし、今後いろいろ出てくるとは思うが、PER5倍、PBR1倍といった水準はどう考えても安すぎる。もちろん今後は下方修正が出てきたり、資産評価が下がる会社もたくさんあるだろうが、業績のいい会社もたくさんあるので、「いい株」を選べば相当に割安だ。

日本はしばらくのあいだ、為替ではキャリートレードで円がさんざんコケにされて、日本株もデキの悪い生徒みたいな感じだったが、いまや円も日本株も、世界でもっとも安全な資産の置き場所かもしれない。

これまでは日本人すら、円や日本株には目もくれず、外国にばかり投資していたようなところがあったと思う。これからは、円高でもあることだし、内需型にシフトして、日本株を盛り上げていけばいいと思う。日本にはいい会社がいっぱいあるし、イマイチ垢抜けないけれども実力があるような会社も無数にあるはずだ。日本株は、外国人よりも日本人のほうが詳しい情報を得やすいので、投資するには日本人のほうが有利だ。

底打ちがいつなのかはわからないにしても、日本株がかなり面白くなってきたことは間違いないと思う。