コモンとオバマ
ヒップホップ好きなら誰でも知っている、シカゴ出身のコモンというラッパーがいる。
Common - I Used To Love H.E.R.
http://www.youtube.com/watch?v=C99iG4HoO1c
私がコモンを知ったのは、この「I Used To Love H.E.R.」が入っている2作目『Resurrection』(1994)だった(これはかなりの名盤で、私のオールタイムベストの一枚)(昔書いた紹介文)。
昨年くらいにオバマの名前が浮上して、うまいと評判のその演説をYouTubeかどこかで聴いたとき、私はすぐにコモンを連想した。オバマのしゃべりは音楽的で、ラップに通じるものがある。特に、発音が明確でキレのある感じが、コモンに似ていると思った。
ともにシカゴ育ちの黒人であり(厳密にはオバマはハーフらしいが)、しゃべりも似ていて、顔までちょっと似ている。
そして、ミュージシャンたちが音楽にのせてオバマを支援した、あの「Yes We Can」に、やはりコモンも出ていた。
Yes We Can - Barack Obama Music Video
http://jp.youtube.com/watch?v=jjXyqcx-mYY
左がコモン(最近のコモンはちょっとオッサンくさくなった?)
この「Yes We Can」では、オバマのしゃべりがまったく違和感なく、音楽に溶け込んでいる。このクリップは、オバマの演説がいかにラップに近く、音楽的であるかを証明していると思う。
先日オバマが勝利して、私はあらためてコモンのことを思い出し、YouTubeを調べてみた。するとやはり、関連動画がいろいろ出てきた。
Vote Hope: Common for Barack Obama
http://jp.youtube.com/watch?v=U1dc6KcGeQw
昨年末に作られたらしい、コモンによるオバマ応援の動画。他にも、コモンがインタビューでオバマを語っているものなどいろいろ見つかる。
Barack Obama Party hosted by Common in Chicago
http://jp.youtube.com/watch?v=wajlWTLdV5o
これはオバマ勝利後の最新動画。オバマ勝利を祝って、コモンが地元シカゴのHard Rock Cafeでパーティを開いたらしい。さすがにコモンのMCはカッコよくて、オバマも顔負けだ。
Common "Changes" (Ft. Mr. President Barack Obama)
http://jp.youtube.com/watch?v=a9kzpg12DMI
オバマの演説をフィーチャーした、コモンの「Changes」という曲。新曲だろうか?
「Yes We Can」のミュージック・クリップに象徴されるように、コモンのようなミュージシャンや、音楽が好きな若者たちの支持を集められたというのも、オバマの勝因のひとつだったと思う。その点では、今回のオバマの勝ち方は、かつてのブレアを思わせる。
「第三の道」として知られる「New Labour」路線を掲げたトニー・ブレアは、Oasisなど人気ミュージシャンも含む若者たちの強い支持を集めて1997年のイギリス総選挙で圧勝し、英国首相になった。当時43歳だったブレアの人気は政治家というワクを超えていて、「カルチャー的なヒーロー」だった。
今回のオバマも、まさに「カルチャー的なヒーロー」と言えるだろう。その人気ぶり、引き起こしている熱狂の質が、まるでミュージシャンのようなのだ。
Common - I Used To Love H.E.R.
http://www.youtube.com/watch?v=C99iG4HoO1c
私がコモンを知ったのは、この「I Used To Love H.E.R.」が入っている2作目『Resurrection』(1994)だった(これはかなりの名盤で、私のオールタイムベストの一枚)(昔書いた紹介文)。
昨年くらいにオバマの名前が浮上して、うまいと評判のその演説をYouTubeかどこかで聴いたとき、私はすぐにコモンを連想した。オバマのしゃべりは音楽的で、ラップに通じるものがある。特に、発音が明確でキレのある感じが、コモンに似ていると思った。
ともにシカゴ育ちの黒人であり(厳密にはオバマはハーフらしいが)、しゃべりも似ていて、顔までちょっと似ている。
そして、ミュージシャンたちが音楽にのせてオバマを支援した、あの「Yes We Can」に、やはりコモンも出ていた。
Yes We Can - Barack Obama Music Video
http://jp.youtube.com/watch?v=jjXyqcx-mYY
左がコモン(最近のコモンはちょっとオッサンくさくなった?)
この「Yes We Can」では、オバマのしゃべりがまったく違和感なく、音楽に溶け込んでいる。このクリップは、オバマの演説がいかにラップに近く、音楽的であるかを証明していると思う。
先日オバマが勝利して、私はあらためてコモンのことを思い出し、YouTubeを調べてみた。するとやはり、関連動画がいろいろ出てきた。
Vote Hope: Common for Barack Obama
http://jp.youtube.com/watch?v=U1dc6KcGeQw
昨年末に作られたらしい、コモンによるオバマ応援の動画。他にも、コモンがインタビューでオバマを語っているものなどいろいろ見つかる。
Barack Obama Party hosted by Common in Chicago
http://jp.youtube.com/watch?v=wajlWTLdV5o
これはオバマ勝利後の最新動画。オバマ勝利を祝って、コモンが地元シカゴのHard Rock Cafeでパーティを開いたらしい。さすがにコモンのMCはカッコよくて、オバマも顔負けだ。
Common "Changes" (Ft. Mr. President Barack Obama)
http://jp.youtube.com/watch?v=a9kzpg12DMI
オバマの演説をフィーチャーした、コモンの「Changes」という曲。新曲だろうか?
「Yes We Can」のミュージック・クリップに象徴されるように、コモンのようなミュージシャンや、音楽が好きな若者たちの支持を集められたというのも、オバマの勝因のひとつだったと思う。その点では、今回のオバマの勝ち方は、かつてのブレアを思わせる。
「第三の道」として知られる「New Labour」路線を掲げたトニー・ブレアは、Oasisなど人気ミュージシャンも含む若者たちの強い支持を集めて1997年のイギリス総選挙で圧勝し、英国首相になった。当時43歳だったブレアの人気は政治家というワクを超えていて、「カルチャー的なヒーロー」だった。
今回のオバマも、まさに「カルチャー的なヒーロー」と言えるだろう。その人気ぶり、引き起こしている熱狂の質が、まるでミュージシャンのようなのだ。