2008.12.08
すべてのPCにRAID1モデルがあるべき
PCの故障のうち、かなりの部分がハードディスクの物理的な故障だと思う。じっさいに故障したらデータがなくなるだけでなく、故障しなくても、故障に備えてバックアップを取るなど、大きな手間がかかる。バックアップの手間を取らない場合は、データを失うかもしれないという小さな恐怖におびえながらPCを使うことになる。

ノート型かデスクトップ型かによらず、市販のPCで、最初からRAID1(ミラーリング)(注)がついているPCというのはたぶん見たことがないが、これの需要はかなり大きいはずだ。すべてのPCが最初からRAID1になっていたらどんなにラクかと思うが、そこまでは無理にしても、普通のモデルといっしょにRAID1モデルも出せば、それを選ぶ人はかなりいると思う。私なら絶対にRAID1モデルを買う。

もうハードディスクなんてバカ安だから、PCにRAID1を搭載しない理由があるとすれば、ノートPCの大きさの制約くらいだろう。しかし、DVDのドライブとか搭載しているモデルが山ほどあるんだから、それを外せば、RAID1なんて余裕だろう(ノートPCのハードディスクはDVDより小さい)。個人的には、ノートPCのDVDドライブってホントいらないと思う。

今日もどこかで、ハードディスクが飛んで、大事な書類や写真が消えてしまい、真っ青になっている人がいるはずだ。そして誰もが、そうなる可能性におびえながら、PCを使っている。もし最初からPCがRAID1になっていれば、ハードディスク故障でデータを失う確率はかなり下がるし、その不安もかなり減るのだ。

いまやもっとも希少な資源は、人間の時間や注意力だ。そして自分で作成した書類や写真も、失ってしまったら二度と手に入らない貴重なものだ。PCには、その希少な人間の時間と注意力がたくさん注ぎ込まれているし、また貴重なデータが預けられている。PCを最初からRAID1にしておくだけで、人間の時間や手間が節約でき、不安を軽くし、データ消失のリスクも大きく下げられるのだから、安いものだと思う。

もしこれを読んでいるPCメーカーの方がいたら、ぜひRAID1モデルを検討してもらいたい。きっとバカ売れする。


注)RAID1(ミラーリング)(読みは「レイド・ワン」)
2つのハードディスクに同じ内容を同時に書きこんで、片方のディスクが壊れてもデータを失わないようにする技術。詳しくはウィキペディアの解説を参照。