『トロン(TRON)』が大好きだったからこそ、『トロン:レガシー(TRON: LEGACY)』が見に行けない
映画『トロン:レガシー(TRON: LEGACY)』が上映中のようだ。
『トロン:レガシー』公式サイト
http://www.disney.co.jp/tron/
YouTube - TRON: LEGACY Official Trailer
http://www.youtube.com/watch?v=L9szn1QQfas
『トロン:レガシー(TRON: LEGACY)』は、1982年の映画『トロン(TRON)』の続編である。
ウィキペディア - トロン (映画)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88..
<『トロン』(原題: Tron)は、1982年に製作されたアメリカのSFファンタジー映画。
世界で初めて全面的にコンピューターグラフィックスを導入した映画として話題を集め、コンピューターの内部世界を美麗な映像とプログラムの擬人化という手法で表現した点が特徴といえる。
ティム・バートンがアニメーター、クリス・ウェッジがCGプログラマー、「エイブル・システム」のスーパーバイザーとしてロバート・エイブルが参加している>。
私はこの『TRON』を中2のときに見て、まさに熱狂した。
子供の頃の私がもっとも熱狂した映画といえば、『スター・ウォーズ』の最初の3作か、この『TRON』のどちらかである。『スター・ウォーズ』は空前ともいえる規模で大ヒットし、誰でも知っているが、『TRON』はそれほどポピュラーではなく、ややマニアックな存在だろう。
『TRON』のテイストは、光電子バイクなどのCGや、電脳世界に入り込むというSF的な設定など、全体的にコンピュータっぽい。『スター・ウォーズ』が宇宙規模の話で、ルークとダース・ベイダーの関係をはじめ、人間ドラマとしてもダイナミックなのに対し、『TRON』はほとんど電脳世界の中の話であり、人間ドラマもあまりなく、独特なビジュアルがメインの作品だ。
例えば、『TRON』の光電子バイクのシーンはこんな感じである。
YouTube - Tron Lightbike Scene
http://www.youtube.com/watch?v=-3ODe9mqoDE
純粋なCGではなく、人力によるアニメーションと組み合わせられているそうだが(なんとティム・バートンがアニメーター)、それがむしろ良かったのかもしれない。とにかく見たこともない、衝撃的なカッコよさだった。
たしか2年くらい前に、『TRON』の続編が作られるという話を聞いて、私は複雑な気持ちがした。続編がどんなものか見てみたいと同時に、それがどんなに良くてもオリジナルの『TRON』を超えられるはずがないので、ハンパなものは見たくない、という気持ちもあった。かつて人気のあったバンドが30年ぶりに再結成、みたいなのがよくあるが、それと似ているかもしれない。見たいような、見たくないような、複雑な気持ちである。
そして昨年、ついに『TRON: LEGACY』の予告編がネットに出回りはじめて、おそるおそる見てみた。残念ながら、ほぼ思ったとおりの感じで、最新技術を使ってゴージャスに作られているようだが、なんともつまらない感じに思えた。
しかしそれでも、この約30年ぶりの「TRON祭り」をきっかけにして、オリジナルの『TRON』を発見する若い世代もいるかもしれない。それだけでも意味がある。
人気のあったバンドが30年ぶりに再結成すれば、往年のファンがたくさん駆けつける。メンバーはもうみんな老人で、演奏にもキレがないかもしれないが、それを「昔のほうが良かった」なんて言うのは野暮だろう。
私はオリジナルの『TRON』があまりにも好きなので、『TRON: LEGACY』の予告編を見てつまらないと思ったが最後、もうそれ以上は踏み込めないのだ。たぶん普通に映画としてみれば、きっとそこそこ面白いのだろうが、私は見に行けない。
関連:
『トロン:レガシー』公式サイト
http://www.disney.co.jp/tron/
関連エントリ:
Larry Cuba 「Calculated Movements」(1985)
http://mojix.org/2009/05/31/calculated_movements
『トロン:レガシー』公式サイト
http://www.disney.co.jp/tron/
YouTube - TRON: LEGACY Official Trailer
http://www.youtube.com/watch?v=L9szn1QQfas
『トロン:レガシー(TRON: LEGACY)』は、1982年の映画『トロン(TRON)』の続編である。
ウィキペディア - トロン (映画)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88..
<『トロン』(原題: Tron)は、1982年に製作されたアメリカのSFファンタジー映画。
世界で初めて全面的にコンピューターグラフィックスを導入した映画として話題を集め、コンピューターの内部世界を美麗な映像とプログラムの擬人化という手法で表現した点が特徴といえる。
ティム・バートンがアニメーター、クリス・ウェッジがCGプログラマー、「エイブル・システム」のスーパーバイザーとしてロバート・エイブルが参加している>。
私はこの『TRON』を中2のときに見て、まさに熱狂した。
子供の頃の私がもっとも熱狂した映画といえば、『スター・ウォーズ』の最初の3作か、この『TRON』のどちらかである。『スター・ウォーズ』は空前ともいえる規模で大ヒットし、誰でも知っているが、『TRON』はそれほどポピュラーではなく、ややマニアックな存在だろう。
『TRON』のテイストは、光電子バイクなどのCGや、電脳世界に入り込むというSF的な設定など、全体的にコンピュータっぽい。『スター・ウォーズ』が宇宙規模の話で、ルークとダース・ベイダーの関係をはじめ、人間ドラマとしてもダイナミックなのに対し、『TRON』はほとんど電脳世界の中の話であり、人間ドラマもあまりなく、独特なビジュアルがメインの作品だ。
例えば、『TRON』の光電子バイクのシーンはこんな感じである。
YouTube - Tron Lightbike Scene
http://www.youtube.com/watch?v=-3ODe9mqoDE
純粋なCGではなく、人力によるアニメーションと組み合わせられているそうだが(なんとティム・バートンがアニメーター)、それがむしろ良かったのかもしれない。とにかく見たこともない、衝撃的なカッコよさだった。
たしか2年くらい前に、『TRON』の続編が作られるという話を聞いて、私は複雑な気持ちがした。続編がどんなものか見てみたいと同時に、それがどんなに良くてもオリジナルの『TRON』を超えられるはずがないので、ハンパなものは見たくない、という気持ちもあった。かつて人気のあったバンドが30年ぶりに再結成、みたいなのがよくあるが、それと似ているかもしれない。見たいような、見たくないような、複雑な気持ちである。
そして昨年、ついに『TRON: LEGACY』の予告編がネットに出回りはじめて、おそるおそる見てみた。残念ながら、ほぼ思ったとおりの感じで、最新技術を使ってゴージャスに作られているようだが、なんともつまらない感じに思えた。
しかしそれでも、この約30年ぶりの「TRON祭り」をきっかけにして、オリジナルの『TRON』を発見する若い世代もいるかもしれない。それだけでも意味がある。
人気のあったバンドが30年ぶりに再結成すれば、往年のファンがたくさん駆けつける。メンバーはもうみんな老人で、演奏にもキレがないかもしれないが、それを「昔のほうが良かった」なんて言うのは野暮だろう。
私はオリジナルの『TRON』があまりにも好きなので、『TRON: LEGACY』の予告編を見てつまらないと思ったが最後、もうそれ以上は踏み込めないのだ。たぶん普通に映画としてみれば、きっとそこそこ面白いのだろうが、私は見に行けない。
関連:
『トロン:レガシー』公式サイト
http://www.disney.co.jp/tron/
関連エントリ:
Larry Cuba 「Calculated Movements」(1985)
http://mojix.org/2009/05/31/calculated_movements