平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震 M8.8は国内最大、1900年以降の全世界でも5位の規模 今後1か月は余震に注意
asahi.com - 地震規模はM8.8、国内最大規模 沿岸に大津波(2011年3月11日19時21分)
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201103110287.html
<11日午後2時46分ごろ、三陸沖を震源とする大地震があり、宮城県栗原市で震度7を観測した。東京23区でも震度5強を観測するなど、北海道から九州にかけての広い範囲で震度6強~1の揺れに見舞われた。震源は同県・牡鹿(おしか)半島の東南東約130キロ、深さは約24キロ。地震の規模を示すマグニチュード(M)は8.8>。
各地の主な震度
酒店では、地震で商品が床に散乱した=11日午後3時14分、東京都江東区、福岡亜純撮影
<震度7の揺れを観測したのは2004年の新潟中越地震以来。気象庁は記録が残る1923年以降、国内で最大の地震だとし、「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」と命名した>。
朝日新聞 速報号外「国内最大M8.8」(PDF)
このM8.8という規模は、日本では1923年以来の観測史上で過去最大。世界で見ても、1900年以降では同点5位の規模だそうだ。
気象庁 - 地震について
http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/faq/faq7.html
1900年以降に発生した地震の規模の大きなもの上位10位
このランキングを作っているのは、アメリカの地質調査所というところらしい。読売新聞によると、この地質調査所が、今回の地震をM8・9と観測したとのこと。
YOMIURI ONLINE - 暫定値M8・9、関東大震災32倍のエネルギー(2011年3月11日16時14分)
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110311-OYT1T00697.htm
<世界中の地震を監視している米地質調査所は11日午後2時26分の地震の規模についてマグニチュード(M)8・9の暫定値を発表した。
数字が大きく出たのは、日本の気象庁の観測値と計算方法や観測状況が異なるため。M8・8は昨年2月のチリ地震の約1・4倍。観測体制などが大きく違うが、M8・9は関東大震災(1923年)のM7・9の約32倍のエネルギーとなる>。
この地震で、東京タワーの頂上が曲がったらしい。
地震の影響で曲がったとみられる東京タワーの頂上部=11日午後、東京都港区(時事ドットコムより)
株式市場では日経平均も下げた。
2011/3/11 日経平均株価(Yahooファイナンスより)
今回の地震では、固定電話も携帯電話もさっぱりつながらず、携帯メールもつながらなかった(私の場合はドコモ)。しかしネットは普通に見れて、メールも送れた。
ネットのほうが分散型の設計になっているので、こういう危機のときにも強いのだろう。そもそも、インターネットはアメリカの軍事技術に発していて、中心部分を潰されて全滅することがないように、分散させる構造になっている。こういう危機のときでもちゃんと機能するということが、その設計の正しさを証明している。
今回の地震では、ツイッターや2ちゃんねるなどのネットサービスが大活躍したようだ。
日本経済新聞 - 安否確認や情報共有、インターネットが頼りに(2011/3/11 21:21)
http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=969..
<11日に起きた東北大地震で東北・関東地方を中心に固定電話や携帯電話がつながりにくなった一方、インターネットはほぼ正常に稼働し情報伝達を支えた。安否確認や被害情報の共有、注意の呼びかけなどのために各種のネットサービスが使われている。
ミニブログの「ツイッター」や掲示板「2ちゃんねる」などでは、リアルタイムで情報がやり取りされ、過去最大規模のアクセスがあったと見られる。ツイッターでは交通情報、津波情報、安否確認の方法などが多数のユーザー間で共有されていった。通信各社が開設した災害伝言板へのアクセス方法がリツイートという転送機能で広まり、グーグルが午後5時すぎに開設した安否確認サービスへのリンクもツイッターを通じて存在が伝わった>。
安否の確認や、有用な情報、「がんばれ」というメッセージなど、いろいろなかたちで役に立ったようだ。ネットはトラブルの原因になったりもするが、こういういざというときに役立つということで、希望を感じる。
地震による被害の全貌もまだ明らかになっていないし、これを書いているいま(12日の0時すぎ)も、ちょうど余震が来たくらいで(3くらいか?)、まったく予断を許さない状況だ。余震は1か月くらいは続くらしい。
上の気象庁のページには、余震についてこのように書かれている。
<大きな地震(本震)が発生すると、直後から大きな地震が発生した場所付近で無数の小さな地震が発生します。これが余震です。余震は大きな地震の直後ほど発生数は多く、時間が経つにつれだんだんと減っていきますが、一ヶ月以上、あるいは数十年以上にわたって続くものもあります>。
11日の晩、渋谷の街に出てみたら、コンビニの食料はぜんぶカラ、マックなどファーストフードは閉店、牛丼屋はすごい行列、という感じで、一種の「食料危機」状態だった。電車も止まって家に帰れないわ、メシも食えないわで、みんな疲れた表情だった。
こういうことがあると、ふだんのなんでもない日常が、いかにかけがえのないものか、身にしみてわかる。その「なんでもない日常」が、じつにたくさんの人の仕事や、よくできた無数の仕組みやシステムに支えられていたことを、あらためて思い知る。
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201103110287.html
<11日午後2時46分ごろ、三陸沖を震源とする大地震があり、宮城県栗原市で震度7を観測した。東京23区でも震度5強を観測するなど、北海道から九州にかけての広い範囲で震度6強~1の揺れに見舞われた。震源は同県・牡鹿(おしか)半島の東南東約130キロ、深さは約24キロ。地震の規模を示すマグニチュード(M)は8.8>。
各地の主な震度
酒店では、地震で商品が床に散乱した=11日午後3時14分、東京都江東区、福岡亜純撮影
<震度7の揺れを観測したのは2004年の新潟中越地震以来。気象庁は記録が残る1923年以降、国内で最大の地震だとし、「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」と命名した>。
朝日新聞 速報号外「国内最大M8.8」(PDF)
このM8.8という規模は、日本では1923年以来の観測史上で過去最大。世界で見ても、1900年以降では同点5位の規模だそうだ。
気象庁 - 地震について
http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/faq/faq7.html
1900年以降に発生した地震の規模の大きなもの上位10位
このランキングを作っているのは、アメリカの地質調査所というところらしい。読売新聞によると、この地質調査所が、今回の地震をM8・9と観測したとのこと。
YOMIURI ONLINE - 暫定値M8・9、関東大震災32倍のエネルギー(2011年3月11日16時14分)
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110311-OYT1T00697.htm
<世界中の地震を監視している米地質調査所は11日午後2時26分の地震の規模についてマグニチュード(M)8・9の暫定値を発表した。
数字が大きく出たのは、日本の気象庁の観測値と計算方法や観測状況が異なるため。M8・8は昨年2月のチリ地震の約1・4倍。観測体制などが大きく違うが、M8・9は関東大震災(1923年)のM7・9の約32倍のエネルギーとなる>。
この地震で、東京タワーの頂上が曲がったらしい。
地震の影響で曲がったとみられる東京タワーの頂上部=11日午後、東京都港区(時事ドットコムより)
株式市場では日経平均も下げた。
2011/3/11 日経平均株価(Yahooファイナンスより)
今回の地震では、固定電話も携帯電話もさっぱりつながらず、携帯メールもつながらなかった(私の場合はドコモ)。しかしネットは普通に見れて、メールも送れた。
ネットのほうが分散型の設計になっているので、こういう危機のときにも強いのだろう。そもそも、インターネットはアメリカの軍事技術に発していて、中心部分を潰されて全滅することがないように、分散させる構造になっている。こういう危機のときでもちゃんと機能するということが、その設計の正しさを証明している。
今回の地震では、ツイッターや2ちゃんねるなどのネットサービスが大活躍したようだ。
日本経済新聞 - 安否確認や情報共有、インターネットが頼りに(2011/3/11 21:21)
http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=969..
<11日に起きた東北大地震で東北・関東地方を中心に固定電話や携帯電話がつながりにくなった一方、インターネットはほぼ正常に稼働し情報伝達を支えた。安否確認や被害情報の共有、注意の呼びかけなどのために各種のネットサービスが使われている。
ミニブログの「ツイッター」や掲示板「2ちゃんねる」などでは、リアルタイムで情報がやり取りされ、過去最大規模のアクセスがあったと見られる。ツイッターでは交通情報、津波情報、安否確認の方法などが多数のユーザー間で共有されていった。通信各社が開設した災害伝言板へのアクセス方法がリツイートという転送機能で広まり、グーグルが午後5時すぎに開設した安否確認サービスへのリンクもツイッターを通じて存在が伝わった>。
安否の確認や、有用な情報、「がんばれ」というメッセージなど、いろいろなかたちで役に立ったようだ。ネットはトラブルの原因になったりもするが、こういういざというときに役立つということで、希望を感じる。
地震による被害の全貌もまだ明らかになっていないし、これを書いているいま(12日の0時すぎ)も、ちょうど余震が来たくらいで(3くらいか?)、まったく予断を許さない状況だ。余震は1か月くらいは続くらしい。
上の気象庁のページには、余震についてこのように書かれている。
<大きな地震(本震)が発生すると、直後から大きな地震が発生した場所付近で無数の小さな地震が発生します。これが余震です。余震は大きな地震の直後ほど発生数は多く、時間が経つにつれだんだんと減っていきますが、一ヶ月以上、あるいは数十年以上にわたって続くものもあります>。
11日の晩、渋谷の街に出てみたら、コンビニの食料はぜんぶカラ、マックなどファーストフードは閉店、牛丼屋はすごい行列、という感じで、一種の「食料危機」状態だった。電車も止まって家に帰れないわ、メシも食えないわで、みんな疲れた表情だった。
こういうことがあると、ふだんのなんでもない日常が、いかにかけがえのないものか、身にしみてわかる。その「なんでもない日常」が、じつにたくさんの人の仕事や、よくできた無数の仕組みやシステムに支えられていたことを、あらためて思い知る。