2011.03.15
静かな渋谷
地震から3日経った14日(月)。今日からまた会社がはじまるということで、電力使用を抑えるため、いよいよ計画停電が実施されそうな見通しだ。

しかし、どの地域が停電するのかしないのか、東京電力のサイトを見ても、実にわかりにくい。テレビや新聞社のサイトを見ても、「世田谷区」くらいの大ざっぱな地域区分しか出てこないので、あまり役に立たない。いつ、どこが停電になるのかが確定しないので、予定が立てにくい。

計画停電の影響で、電車も本数が少なかったり、あちこちで区間が限定されるようだ。

私は午後から会社に行った。電車はすいていて、今日は会社に行く人自体、少ないようだった。

渋谷の駅前は、広告ビジョンも全部消えていて、びっくりするほど静かだ。うるさいラッピングカーも走っていないし、営業している店も照明を落としていて、ひっそり営業している。いつもはお祭りみたいににぎやかな渋谷の街が、色あせて、灰色に沈んでいる感じだ。ふだんに比べると人も少なく、ときおり見かける外国人観光客のグループも、何か残念そうだった。仕方がないとはいえ、せっかくの旅行がこんなときに当たってしまって、無念だろう。

店はわりと営業しているのだが、18時くらいで閉めるところが多い。営業していても、いつもに比べると人出が少ないし、照明も落としていて目立たないので、あまり商売にならないだろう。

たしかにいまは節電が必要だろうし、計画停電も仕方がないのかもしれないが、こんな調子では、経済がひたすら沈んでいく。電車が動かないと、人も動かないし、経済もカネもまわらない。なるべく電気をムダに使わないで、かつ経済を回しつづけ、人の心を明るく保つように、うまくバランスがとれるといいのだが。

静かな渋谷を見て、そんなことを考えた。