2011.05.06
トイレットペーパー 1枚重ねか、2枚重ねか
トイレットペーパーには、1枚重ねのものと、2枚重ねのものがある。

3枚重ね、4枚重ねといったものは見たことがない。もし需要があれば作られるだろうから、世の中のトイレットペーパー需要は、ひとまず1枚重ねか、2枚重ねかのどちらかで足りているのだろう。

トイレットペーパーを売っている店であれば、だいたいどこでも、1枚重ねのものと、2枚重ねのものを両方置いている。そして、だいたいどちらも同じくらい置いてあるし、同じくらい売れているという印象がある。

つまり、日本のトイレットペーパー使用者は「1枚重ね派」と「2枚重ね派」の2つの派閥に分かれており、それぞれの派閥規模はだいたい等しいと考えられる。

「1枚重ね派」と「2枚重ね派」にはそれぞれ、その流儀を選んでいる根拠がある。

1枚重ね派「好きなだけ引っぱって、好きな厚さに構成できるから」

2枚重ね派「必要な厚さにするまでに、引っぱる長さが半分で済むから」

それぞれ、納得できるものだ。

1枚重ね派は、たくさん引っぱる必要はあるが、3枚や5枚の厚さにも構成できる。

2枚重ね派は、奇数の厚さには構成できないかわりに、引っぱる長さが半分で済むので、目的の構成に早く到達する。

「1枚重ね派」か「2枚重ね派」か、というトイレットペーパー派閥の問題は、「構成の自由度」を取るか、あるいは「スピード」を取るか、という選択の問題なのである。