2011.06.08
エスニック料理の店はなぜ女性ばかりなのか
タイ料理やベトナム料理、トルコ料理など、エスニック系の店にいくと、たいてい大部分が女性客である。男性はじつに少ない。これはなぜなのだろうか。

この理由は、主に2つあると私は考えている。

1)女性のほうが味覚が発達しているから。
2)店に女性が多いから、入りやすい。

まず1)が、基本にあると思う。女性のほうが、評判のレストランに行ったり、食べ歩きを楽しむなど、食に興味がある人の割合が多い。よって、味覚が発達しやすい。

男の場合、仮に食通であっても、和食やフランス料理、イタリア料理などが好きな人が多いイメージがある。そもそも、たいていの男は食にこだわりがない。

こうして、エスニック系の店にわざわざやってくる男というのは少なくなり、女性が多くなるわけだ。

そして、いったん女性が多くなってくると、2)が生じる。

女性は、男ばかりのムサ苦しい店には入りたがらない。しかしランチ時など、たいていの店は男が多い。よって、女性にとって入りやすい店は、カフェ系の店や、エスニック料理の店など、女性比率の多い店ということになる。

最近はカフェでも、レストラン顔負けの料理を出すところも少なくない。しかし、カフェとレストランでは、設備も収益構造も違っており、カフェは「食事を出す」ことに最適化されていない。よって、カフェではランチ時に食事を大量供給するのがむずかしい。

こうして、ランチ時に女性が行くのは、エスニック料理の店になりやすい傾向が生まれる。


関連エントリ:
「入りにくい店ほどおいしい」の法則
http://mojix.org/2009/01/28/hairinikui_oishii
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