2012.07.25
ゼネコンの「コン」は何の略か
ウィキペディア - ゼネコン
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BC..

<ゼネコンとは元来英語のGeneral Contractorの略称であり、元請負者として各種の土木・建築工事を一式で発注者から直接請負い、工事全体のとりまとめを行う建設業者を指す。日本語では総合建設業(そうごうけんせつぎょう)に該当する>。

<ゼネコンを"General Constructor"(ゼネラル・コンストラクター)の略とする説が有力である。ゼネコンという言葉自体が日本のゼネコンの業態を表現するために考えられた和製英語と見るべきであるといえよう>。

<そもそも英語のContractor(コントラクター)が建設工事分野の「請負者」という意味を指し、General Contractor(ゼネラルコントラクター、すなわち「総合請負者」)は、特定工種の工事だけを請け負うSpecialist Contractor(専門工事業者)あるいは元請業者から工事の一部を請け負うSubcontractor(下請業者・サブコン)の対義語といえる>。

ゼネコンの「コン」は、「コンストラクター(Constructor)」だと私も思っていたのだが、実は「コントラクター(Contractor)」つまり「請負者」の意味だったらしい。

「コン」を「コンストラクター(Constructor)」と見なすのも日本では有力だが、これだと英語の「General Contractor」と別のものになるので、日本の文脈に依存した「和製英語」的な位置づけになる、ということらしい。

日本のゼネコンに関して、「スーパーゼネコン」「準大手ゼネコン」といった言い方をよく聞くが、この解説ページには、そのグループ分けの具体的な基準と企業リストも載っている。

スーパーゼネコン(前期及び当期決算が単独売上基準1兆円以上)
- 鹿島建設
- 清水建設
- 大成建設
- 竹中工務店
- 大林組

準大手ゼネコンA(前期及び当期決算が単独売上基準4000億円以上)
- 長谷工コーポレーション
- 戸田建設
- 西松建設

準大手ゼネコンB(前期及び当期決算が単独売上基準3000億円以上)
- 五洋建設
- 前田建設工業
- 三井住友建設

中堅ゼネコンA(前期及び当期決算が単独売上基準2000億円以上)
- 熊谷組
- 東急建設
- フジタ
- 鴻池組
- 奥村組
- 安藤建設
- 間組(ハザマ)

中堅ゼネコンB(前期及び当期決算が単独売上基準1500億円以上)
- 東亜建設工業
- 錢高組
- 淺沼組
- 鉄建建設

(「その他の主要ゼネコン」は省略)

「スーパーゼネコン」「準大手ゼネコン」といった分類は、単純に売上高によるランクづけだったのだ。

このところ建設業界はたいへんそうだ。この解説ページに出ているゼネコンにも、いちど倒産したり、金融支援を受けたりしている会社がたくさんある。

私はIT業界の人間だが、建設業界にはどことなくシンパシーを持っている。工事現場などを通りかかると、工事の様子をちょっと眺めたりしつつ、そこで働く人たちに心の中でエールを送っている。


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