2012.09.14
国立西洋美術館「モネの部屋」 モネ『睡蓮』(1916年)
先日、上野公園にある国立西洋美術館の常設展を初めて見た。企画展は何度か行ったことがあったが、常設展は見たことがなかった。これが予想をはるかに超えた充実の内容で、特にモネだけを10数点くらい展示した「モネの部屋」はすばらしかった。

ウィキペディア - クロード・モネ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF..

<クロード・モネ(Claude Monet, 1840年11月14日 - 1926年12月5日)は、印象派を代表するフランスの画家。「光の画家」の別称があり、時間や季節とともに移りゆく光と色彩の変化を生涯にわたり追求した画家であった。モネは印象派グループの画家のなかではもっとも長生きし、20世紀に入っても『睡蓮』の連作をはじめ多数の作品を残している。ルノワール、セザンヌ、ゴーギャンらはやがて印象派の技法を離れて独自の道を進み、マネ、ドガらはもともと印象派とは気質の違う画家だったが、モネは終生印象主義の技法を追求し続けた、もっとも典型的な印象派の画家であった>。

常設展の「モネの部屋」には、『睡蓮』の大きな絵もあった。



http://collection.nmwa.go.jp/P.1959-0151.html

クロード・モネ [パリ, 1840年 - ジヴェルニー, 1926年]
睡蓮
制作年 1916年
材質・技法・形状 油彩、カンヴァス
寸法(cm) 200.5 x 201
署名・年記 左下に署名、年記: Claude Monet 1916
所蔵経緯 松方コレクション
Standard ref. Wildenstein 1800
分類 絵画
所蔵番号 P.1959-0151

「モネの部屋」にあるこの『睡蓮』は1916年に描かれたもので、1922年に実業家の松方幸次郎がモネ本人から購入し、松方コレクションに入ったとのこと。国立西洋美術館の所蔵作品は、この松方コレクションが基になっている。

国立西洋美術館の常設展は、一部の作品を除き、撮影もOKだった(フラッシュは禁止)。これは日本では珍しいのでは。モネの『睡蓮』も撮影OKだったので、よろこんで撮影させてもらった。





いまでこそ、印象派はすっかり「クラシック」扱いだが、こうして近くで見ると、印象派が当時の前衛であったことがよくわかる。

国立西洋美術館の常設展は、モネ以外にもすばらしい作品がたくさんあり、数としてもたいへんなボリュームがある。ゆっくり見れば、数時間はかかるだろう。私は企画展「ベルリン国立美術館展」とあわせて見たのだが、ほんとうにクタクタになった。


関連:
国立西洋美術館
http://www.nmwa.go.jp/
国立西洋美術館 - 作品紹介
http://www.nmwa.go.jp/jp/collection/introduction.html
国立西洋美術館 - 松方コレクション
http://www.nmwa.go.jp/jp/about/matsukata.html
ウィキペディア - クロード・モネ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF..
ウィキペディア - 国立西洋美術館
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD..
ウィキペディア - 松方コレクション
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%BE..
Wikimedia commons - Claude Monet
http://commons.wikimedia.org/wiki/Claude_Monet

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