2012.09.16
フェルメール「真珠の耳飾りの少女」が来日中 東京都美術館「マウリッツハイス美術館展」
東京都美術館 - 【特別展】リニューアルオープン記念「マウリッツハイス美術館展 オランダ・フランドル絵画の至宝」(2012年6月30日~ 2012年9月17日)
http://www.tobikan.jp/museum/2012/mauritshuis2012.html

<待望のフェルメール「真珠の耳飾りの少女」来日中!
 2012年夏、東京都美術館のグランドオープンを飾るのは、「王立絵画館」の名で世界的に知られるオランダ・マウリッツハイス美術館のコレクションの数々です>。


ヨハネス・フェルメール『真珠の耳飾りの少女』1665年頃

<2012年夏のグランドオープンを飾るのは、「王立絵画館」の名で世界的に知られるオランダ・マウリッツハイス美術館のコレクションの数々です。最大の話題は、オランダの画家・フェルメールのシンボル的存在である「真珠の耳飾りの少女」の来日です。少女が肩越しに親密なまなざしを投げかける本作品は、絵画史上最も愛されてきた名画の一つとして、あまりにも有名です。フェルメールと並んで際立つのが、最晩年の境地を描いた「自画像」など6点が一堂に会するレンブラントの作品です。
 そのほか、フランス・ハルス、ヴァン・ダイク、ルーベンス、ヤン・ブリューゲル(父)ら、17世紀オランダ・フランドル絵画を代表する作家による、世界の至宝の数々を堪能できる本展に、どうぞご期待下さい>。

<主な出品作家:フェルメール、レンブラント、フランス・ハルス、ルーベンス、ヤン・ブリューゲル(父)、ほか>

これを見てきたのだが、すばらしい内容だった。フェルメール「真珠の耳飾りの少女」もついに見れた。

会場の東京都美術館上野公園にあり、すぐ近くには国立西洋美術館もある。そこでやっている「ベルリン国立美術館展」にも、フェルメール「真珠の首飾りの少女」(こちらは「耳飾り」でなく「首飾り」)が出ている。フェルメールは世界に30数点しかないのに、そのうち3点がいま日本に来ていて、「マウリッツハイス美術館展」に2点、「ベルリン国立美術館展」に1点出ているわけだ。ちょっとした「フェルメール祭り」である。

この2つの展示を両方見ようと思って、先日上野公園に出かけたのだが、「マウリッツハイス美術館展」のほうはとんでもない人気だった。猛暑の中、東京都美術館の建物の外にまで大行列ができており、入場まで1時間以上待ちとのことだった。さすがにあきらめて、国立西洋美術館の「ベルリン国立美術館展」だけ見て帰ってきた。

しかし、どうしても「マウリッツハイス美術館展」を見たかったので、昨日、開場時間(9:30)の1時間前に着くように朝から出かけて、再挑戦した。今度は、建物の中で15分ほど待つだけで、わりとすぐに入場できた。本来の開場は9:30だが、どうやら8:30くらいから客を入れてしまっているらしい。おそらくそうしないと、行列がふくれあがるいっぽうだからだろう。


入場待ちの行列

この「マウリッツハイス美術館展」は、オランダのマウリッツハイス美術館が改修工事で一時休館するため、その所蔵作品を借りて展示するというもの。フェルメールレンブラントルーベンスなど、17世紀オランダの巨匠たちの作品が50点ほど出ていた。

個人的には、フランス・ハルス「笑う少年」、ロイスダール(本展示では「ライスダール」と表記)「漂白場のあるハールレムの風景」あたりが特によかった。全体的にいい作品ばかりで、密度の濃い展示だった。


フランス・ハルス『笑う少年』 1625年頃


ヤーコプ・ファン・ロイスダール『漂白場のあるハ-ルレムの風景』(1670-1675年)

マウリッツハイス美術館展」の会期は明日(9月17日)まで(ちなみに「ベルリン国立美術館展」も同じ)。どうしても見たい人は、早起きして、朝8時くらいには東京都美術館に着くように行ったほうがいいかも。10時くらいを過ぎると、確実に1時間以上は待たされます。


関連:
ウィキペディア - ヨハネス・フェルメール
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A8..
ウィキペディア - 真珠の耳飾りの少女
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9C%9F..
ウィキペディア - フェルメールの作品
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95..
ウィキペディア - フランス・ハルス
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95..
ウィキペディア - ヤーコプ・ファン・ロイスダール
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A4..

関連エントリ:
国立西洋美術館「モネの部屋」 モネ『睡蓮』(1916年)
http://mojix.org/2012/09/14/monet-suiren
フェルメール「真珠の耳飾りの少女」を9×13ピクセルに圧縮
http://mojix.org/2010/01/12/brocatus_vermeer