2012.12.29
建キャラ(建設系キャラクター) 無生物がキャラになったシュールさが魅力
建設MiL - あつまれ建キャラ!
http://www.k-mil.net/hensyu/kenchara/top.html



<みなさんご存知かどうか……。建設業界って意外とキャラの宝庫なんですよね。このコーナーでは彼らの生態に迫っていきます。 ※建キャラとは「建設系キャラクター」のことです>。

全国の「建キャラ」(建設系キャラクター)が集められている。キャラを業界別に見るという切り口は新鮮だ。キャラにも建設・土木っぽさが反映されている。

以下、私の目をひいたものをセレクト。


水滴くん(東京都水道局)

<学習資料「わたしたちの水道」の編集会議で、みんなといっしょに考えていく学習の案内役として誕生。何ごとも諦めない頑張り屋で、正義感の強いしっかり者。子どもが大好きで、ピカピカに磨かれている体や靴から分かるように几帳面。そしてちょっとおせっかいやき!>


アースくん(東京都下水道局)

<地球環境の保全に貢献する下水道のイメージから生まれた。青々とした地球と頭にかぶったマンホールの組み合わせで、下水道が地球保全に果たす役割を印象づけている。2000年に誕生したミレニアムキャラクターとして21世紀とともに歳を重ねていく>。


ダムエレキくん(神奈川県企業庁)

<名前の通り「ダム」と「発電」を合体させたキャラクター。
こんにちは!僕はダムエレキくんです。みんなの使う水をためたり、水を使って電気を作ったりしているんだよ。みんなの役にたてるように、がんばるのでよろしくね!」>


とつか再開発くん(横浜市都市整備局)

<とつか再開発くんは戸塚駅西口の再開発が決まった平成6年に誕生。再開発施行地区が、ちょうどおにぎりのようなニコニコ顔の形をしていたところから、マスコットとしてデザイン化された。親しみ感たっぷりのその姿には秘密があり、実は体全体も開発地区を含めた戸塚駅周辺をシンボライズしたものとなっているのだ。西口再開発地区が頭、戸塚駅から左右に伸びる線路が腕、反対東口に広がる交通広場が体。ベルトは東口デッキ、足は広場から伸びる道路と、まさに戸塚駅地区を体現。さらに顔の象徴である、赤い鼻は人々が出会い、集う広場となるようにと、再開発にかける思いがこめられている。とつか再開発くんは今、平成24年度に予定している公益施設の完成を心待ちにしていて、工事のお知らせや事業計画の紹介をするために、着ぐるみでも活躍している>


どりょくん(名古屋市緑政土木局)

<道路や河川、水路、公園、緑地などに関する維持管理、補修をしている。ヘルメットの「丸八マーク」は名古屋市の市章。花の花びらの数は16枚であり、名古屋市の土木事務所の数と一致している>。


カワット(宮崎市)

<清らかな水をイメージ。頭には水の流れを表す模様、マフラーには雨上がりの空に架かる虹の色をあしらっている。「川とともに」から「カワット」と名付けられた>。


ぐりぶー(鹿児島県)

<「花かごしま2011」のマスコットキャラクター。モチーフは黒豚だが、緑化フェアに合わせ緑色となり、植物も生えている。頭の木としっぽの花は、すべての木と花の代表である。同郷の西郷隆盛にそっくり>。


セメタロー(社団法人 セメント協会)

<セメタローは、あまり一般の人々が扱うことのないセメントを少しでも身近に感じてもらい、セメント業界のイメージアップを図ることを目的に誕生した。安全で快適な生活と循環型社会を作るために、セメントやコンクリートがなくてはならない材料であることを広くアピールすべく活躍中。協会HP内<セメタローのセメント宝島 大ぼうけんクイズ>(全問正解者に抽選でプレゼントあり)では、普段の渋いスーツ姿とはうってかわって、アロハを羽織っている。要チェック!>

建キャラは、自治体の地元キャラによくある「動物・人物ベース+地元特産物」みたいな王道パターンが使いにくい。ここに選んだものでは、「カワット」「ぐりぶー」はわりと普通の地元キャラ路線だが、それ以外のものは、「水滴」「地球」「ダム」「地区」「道路」「セメント」などをベースにした、無生物的なキャラになっている。その抽象度の高さ、シュールな感じがおもしろい。


関連エントリ:
ゆるキャラグランプリ2012投票結果 1位「バリィさん」2位「ちょるる」3位「ぐんまちゃん」
http://mojix.org/2012/11/26/yurugp2012-result