2013.02.19
漢字文化圏での数の最小単位「涅槃寂静(ねはんじゃくじょう)」 10のマイナス24乗は「安らぎの境地」
ウィキペディア - 涅槃寂静
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B6%85..

<涅槃寂静(ねはんじゃくじょう)は、仏教用語で、煩悩の炎の吹き消された悟りの世界(涅槃)は、静やかな安らぎの境地(寂静)であるということを指す。涅槃寂静は三法印・四法印の一つとして、仏教が他の教えと根本的に違うことを示す>。

<漢字文化圏では数の単位(命数)としても用いられ、名前のついている数では最小の単位となっている。それが差し示す位は、10-24、10-26など時代や地域、また書物により異同がある(一般には10-24とされる)。小数の単位としては唯一、漢字四字で表記される。SI接頭辞ではヨクトに当たる>。

涅槃寂静(ねはんじゃくじょう)」は、漢字文化圏での数の最小単位とのこと。最大単位の「無量大数(むりょうたいすう)」は知っていたが、これは知らなかった。

漢字文化圏での小さい単位は、有名な「分(ぶ)」「厘(りん)」「毛(もう)」にはじまって、「涅槃寂静(ねはんじゃくじょう)」にいたるまで、次の24単位があるとのこと。

<分、厘、毛、糸、忽、微、繊、沙、塵、埃、渺、漠、模糊、逡巡、須臾、瞬息、弾指、刹那、六徳、虚空、清浄、阿頼耶、阿摩羅、涅槃寂静(計24単位)>

塵(じん)」「埃(あい)」「漠(ばく)」とか、たしかに小さいけど、テキトーすぎる(笑)。「模糊(もこ)」「逡巡(しゅんじゅん)」「瞬息(しゅんそく)」「刹那(せつな)」「虚空(こくう)」「清浄(しょうじょう)」とか、だんだん悟りに近づいているせいか、詩的になってきて、もう小さいのかなんなのかわからない(笑)。最後の「阿頼耶(あらや)」「阿摩羅(あまら)」「涅槃寂静(ねはんじゃくじょう)」で、ついに安らぎの境地に至る(笑)。漢字文化圏の小さい数、おもしろいなあ。


関連エントリ:
ウィキペディアに「1」「2」「3」など、数字のページがある
http://mojix.org/2013/02/18/wikipedia-suuji