2013.02.24
シカゴ発の「Juke/Footwork」 高速のブレイクビーツ音楽+足技を中心にした高速ダンス
Juke/Footwork(ジューク/フットワーク)はシカゴ発のムーヴメントで、高速のブレイクビーツ音楽にあわせて、足技を中心にした高速ダンスを踊る、というもの。シカゴでは以前から流行っていたようだが、世界的に広まってきたのはここ2~3年くらいのようだ。

Juke/Footworkとはなんなのか、まずこの動画を見てもらうと、一発でわかると思う。

YouTube - Juke / Footwork Mini Documentary feat Da Mind Of Traxman JP
http://www.youtube.com/watch?v=pRrXj4X0fao



Juke/Footworkを代表するDJの1人、Traxmanの日本盤発売にあわせて作られた、販促目的の動画のようだ(2012年4月)。しかし、とてもていねいに作られていて、Juke/Footworkのわかりやすい解説になっている。

YouTubeには、Juke/Footwork関連の動画や音源がけっこうある。私が見つけた範囲では、これがかなり充実した内容。

YouTube - JUST JAM 58 DJ RASHAD AND DJ SPINN
http://www.youtube.com/watch?v=saGtQHa8iq4



いずれもJuke/Footworkを代表するDJである、DJ RashadとDJ Spinnによる2時間のセッション。ライヴとは思えないくらい、音楽的にも完成度が高い。

ちょっと聴けばわかるが、Juke/Footworkの場合、「曲」という概念があまりない。サンプリングネタとビートを自在につなげていき、それが展開しながら、音楽ができていく。一種の即興演奏であり、その意味ではジャズのインプロや、ターンテーブリスト系のヒップホップなどに近いかもしれない。

私は去年、DJ Diamondを聴いて、Juke/Footworkにハマった。最初聴いたときは、「カッコいいけど、いくらなんでもこのビートは速すぎて、たまにしか聴けないな」と思った。しかし、何度か聴いていくうちに、この速いビートに夢中になっていった。これほどのリズムの革新は、90年代中盤のジャングル~ドラムンベース以来ではないだろうか。


関連:
Wikipedia - Footwork (Chicago)
http://en.wikipedia.org/wiki/Footwork_(Chicago)

関連エントリ:
90年代中頃のオールドスクール・ジャングル
http://mojix.org/2013/02/20/oldskool-jungle