2013.03.29
角川グループがひとつの会社になり、社名は「KADOKAWA」へ
ITmediaニュース - 角川GHD、9子会社を吸収して事業会社に 角川書店、アスキー・メディアワークスなど消滅(2013年03月28日 15時24分)
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1303/28/news085.html

<角川グループの持ち株会社・角川グループホールディングスは3月28日、10月1日付けで9子会社を吸収合併し、社名を「KADOKAWA」に変更して事業会社化すると発表した。6月22日予定の定時株主総会で正式決定する>。

<今後は「KADOKAWA」が自ら出版・映像・版権・デジタルコンテンツ事業などを展開していく。外部環境に迅速かつダイナミックに対応し、収益力向上、機動的な新規事業の展開を加速させるためにIP(コンテンツ)・ID(顧客)を1つの会社に統合・結集する組織再編が必要と判断したという>。

<吸収するのは、角川書店、アスキー・メディアワークス、角川マガジンズ、メディアファクトリー、エンターブレイン、中経出版、富士見書房、角川学芸出版、角川プロダクション──の連結子会社9社。各社は吸収合併で解散し、「ブランドカンパニー」(BC)として再編される>。

これはおもしろい。角川グループの持株会社である角川グループホールディングスが、角川書店やアスキー・メディアワークス、エンターブレインなど9つの子会社を吸収して事業会社になり、社名は「KADOKAWA」になるとのこと。

ライブドア事件の頃、日本でも持株会社がブームになり、「なんとかホールディングス」がたくさんできた。最近はあまり聞かないので、その動きも一段落したのかもしれない。

この角川グループの動きは、持株会社になるのとは反対に、もともと持株会社だった親会社が、9つの子会社を吸収して、みずから大きな事業会社になるというのだ。いわば「反=持株会社」である。

そして、社名を「KADOKAWA」にする、というんだからすごい。ちょっと恥ずかしい気もするけど、ふっきれたカッコよさがある。「E.YAZAWA」みたいな感じで。字面もわりと似ているし。

ひとつの大きな事業会社にするという判断も、「KADOKAWA」という社名も、私はいいと思う。角川グループのコンテンツ力を結集して、世界に打って出る、という覚悟が伝わってくる。角川グループの中で実際に働いている人は、いろいろたいへんだと思うが‥。

社名が「KADOKAWA」になったら、店で領収書をもらうとき、ちょっとめんどくさそう。「前株で、アルファベットのKADOKAWAです。ケー、エー、ディー、オー、‥」みたいなことを、毎回言うんだろうな。


関連:
角川グループホールディングス
http://www.kadokawa-hd.co.jp/
ウィキペディア - 角川グループ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A7%92..