2013.04.28
賛成派と反対派は「共同作業」している
ネットでは、何らかのトピックについて、賛成意見と反対意見が対立しているのをよく見かける。

こういう議論が白熱してくると、そのトピックは目立ってくる。ネット上で注目され、存在感を増し、テーマとして浮上してくるのだ。

この浮上が生じるのは、賛成派と反対派の対立、議論の白熱があってこそだろう。賛成派だけでなく、反対派がいるからこそ、議論にも厚みが出るし、おもしろくなってくる。

つまりトピックの浮上というのは、賛成派と反対派の「共同作業」なのだ。

反対派は、少なくとも、このトピックに関心を持っている。関心を持っているという点では、賛成派にわりと近いところにいるのだ。関心を持っているからこそ、「共同作業」が成立するのである。

反対派よりも、そもそもこのトピックに関心を持っていないとか、そもそも知らないという人のほうが、遠いところにいる。関心を持っていない人や、そもそも知らない人は、この「共同作業」に参加しようとも思わない。興味を持っていないから、「共同作業」が存在していること自体、知らないだろう。

そもそも知らない、興味を持っていない、というのが、真の「反対派」である。これに比べれば、熱心に反対している人というのは、けっこう賛成派に近い。


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http://mojix.org/2005/09/23/093958