2003.11.11
PICSY BLOG / 学問を「使う」
何度か紹介しているPICSYプロジェクトのBlogがスタートした。

PICSY BLOG
http://blog.picsy.org/

私はPICSYプロジェクトを知ったとき、これは面白いと思い、鈴木さんに「ぜひBlogをやってほしい」とメールを書いた。この人たちがどんなことを考え、どんなふうにプロジェクトが進んでいるのか、知りたいと思ったのだ。(私にとってBlogは一種の実況中継、ドキュメンタリーみたいなものだ)

PICSYには最近semblog大向さんも加わったということで、あっというまにBlogが立ち上がった。

そんな経緯もあり、私も門外漢の視点から書かせてもらっている(私がPICSYのどこに注目しているか)。

ワルラスとか、私は大学の経済学で名前くらいは聞いたという程度なのだが、鈴木さんが熱心にワルラスを解説しているのを聞くと、すごい面白そうに思えてくるのだ。

学問はなんでもそうだと思うが、それにどう出会うか、いい教師にめぐり会えるか、といったことで、その学問のイメージや、好きになれるかどうかが大きく左右される。

私はPICSYに出会って以来、ワルラスやマルコフ過程といった、学生の頃はまったく興味を持てずに通り過ぎてしまったものが、完全にリアルで面白いものとして輝きはじめた。

PICSYはそのラディカルさゆえに、いまの社会を成り立たせているいろいろな仕組みを、根本から問い直すようなところがある。

その問いなおし、捉えなおしによって、学問は単に学ぶというよりも、「使う」というスタンスに近くなる。使うから、理解できるし、面白くなってくるのだ。

またしても、このフレーズが頭をよぎる。<聞いたことは忘れてしまうが、見たものは記憶に残る。しかし、自ら実践しない限りは、何も理解することはできない>。

そして、<学習とは何がおもしろいかに気づくこと>。