日本経済まで「ぶっ壊す」小泉改革の幻想と実態 : 立花隆による小泉改革の論評
nikkeibp.jp : 立花隆の「メディア ソシオ-ポリティクス」 第39回 日本経済まで「ぶっ壊す」小泉改革の幻想と実態
http://nikkeibp.jp/style/biz/topic/tachibana/media/050818_gensou/
立花隆による小泉改革の論評。
初代「自民党ぶっ壊し屋」は小沢一郎だったという指摘や、利権政党としての自民党解体には賛成だが、小泉改革にはスローガンと現実の乖離が目立ちすぎるという指摘、ゼロ金利・不良債権処理の経済政策は国民からの富の収奪だったという批判など、とても面白い。
以下、2ページめからの引用。
<そのことを含め、私が心配なのは、小泉首相が「自民党をぶっ壊す」ことに成功した余勢をかって、「日本をぶっ壊す」ところまでいってしまうのではないかということだ。
ことここに至ると、しきりに思い出されてくるのは、小沢一郎の全盛時代、すなわち細川内閣を作り、天下をほとんど小沢一人で仕切っていた観のあった時代に、小沢がよくいっていたことだ。 「自民党なんてのは、政党というより、政権にぶら下がった利権につられて集まってきた人間の集団に過ぎないのだから、政権を失った状態で選挙を二回もやれば、利権が何も得られず、バラバラになって、雲散霧消してしまいますよ」
小沢一郎こそ、結果は失敗に終わったものの、明確な目的意識を持った、初代「自民党ぶっ壊し屋」だった。
小泉首相は自民党総裁ながら、自民党旧勢力(派閥)を、利権構造から切断する「小泉改革」を行い、派閥を党・内閣人事から完全に切断する「小泉人事」を行うことによって、派閥の力を削ぎ、派閥の利権支配力を消していった。そのような状況下で二度も選挙を(参院選をいれれば四度も)行ったのだから、自民党は小沢の予言通り解体していったわけだ。
私は利権政党としての自民党には、もともとアンチの立場であるから、自民党のそのような部分が解体していくことには、もろ手をあげて賛成する。
しかし、小泉改革の現実を見ていくと、あまりにも、そのスローガン(能書き)と実現されていることの乖離が目立ちすぎ、小泉改革は本人が自画自賛するほど立派なものではないし、効果的なものでもないと思っている>。
http://nikkeibp.jp/style/biz/topic/tachibana/media/050818_gensou/
立花隆による小泉改革の論評。
初代「自民党ぶっ壊し屋」は小沢一郎だったという指摘や、利権政党としての自民党解体には賛成だが、小泉改革にはスローガンと現実の乖離が目立ちすぎるという指摘、ゼロ金利・不良債権処理の経済政策は国民からの富の収奪だったという批判など、とても面白い。
以下、2ページめからの引用。
<そのことを含め、私が心配なのは、小泉首相が「自民党をぶっ壊す」ことに成功した余勢をかって、「日本をぶっ壊す」ところまでいってしまうのではないかということだ。
ことここに至ると、しきりに思い出されてくるのは、小沢一郎の全盛時代、すなわち細川内閣を作り、天下をほとんど小沢一人で仕切っていた観のあった時代に、小沢がよくいっていたことだ。 「自民党なんてのは、政党というより、政権にぶら下がった利権につられて集まってきた人間の集団に過ぎないのだから、政権を失った状態で選挙を二回もやれば、利権が何も得られず、バラバラになって、雲散霧消してしまいますよ」
小沢一郎こそ、結果は失敗に終わったものの、明確な目的意識を持った、初代「自民党ぶっ壊し屋」だった。
小泉首相は自民党総裁ながら、自民党旧勢力(派閥)を、利権構造から切断する「小泉改革」を行い、派閥を党・内閣人事から完全に切断する「小泉人事」を行うことによって、派閥の力を削ぎ、派閥の利権支配力を消していった。そのような状況下で二度も選挙を(参院選をいれれば四度も)行ったのだから、自民党は小沢の予言通り解体していったわけだ。
私は利権政党としての自民党には、もともとアンチの立場であるから、自民党のそのような部分が解体していくことには、もろ手をあげて賛成する。
しかし、小泉改革の現実を見ていくと、あまりにも、そのスローガン(能書き)と実現されていることの乖離が目立ちすぎ、小泉改革は本人が自画自賛するほど立派なものではないし、効果的なものでもないと思っている>。