Jeremy AllaireのネットTV会社 「Brightcove」
CNET News.com - Net TV start-up lands $16 million in funding
http://news.com.com/2100-1026_3-5966130.html
元マクロメディアCTOとしても知られるJeremy Allaireが立ち上げた「Brightcove」というネットTVの新会社が、AOLなどから巨額の出資を受けるとのこと。
Brightcove
http://www.brightcove.com/
Brightcoveのビジネスモデルは、プログラマに対してWebツールを提供し、Web上に散らばる動画を集約できるようにして、そこから収益を上げるのをサポートするという、というものらしい。
Brightcoveのサイトには、こう書いてある。
<We're creating an open Internet TV service that empowers video producers and programmers to build broadband businesses while giving viewers more choices and control over their use of video and television.>
(大意:わたしたちは、オープンなインターネットTVを作っています。それは、ビデオ製作者とプログラマーに力を与えると同時に、視聴者に対して、ビデオとテレビをもっと幅広く、自由に使えるようにするものです。)
これをわかりやすく分解すると、おそらく以下のような意味だろう。
1 ビデオ(番組)の製作者とプログラマーには、ネットTVを製作するツールと、広告収益を得る手段を与える。
2 一般視聴者に対しては、ネットTVを家庭のテレビやビデオ(機器)で見れるようにする。
これは、ネットTVを家庭のテレビで見られるようにするという点では、以前紹介したゴアの「Current TV」とも似ている気がする。
ただ、Current TVはケーブルTVの独自チャンネルを持っており、また採用した作品にギャラを払うかたちのようだが、このBrightcoveはビデオの製作者とプログラマーに「チャンネル」自体を作らせて、視聴者にはケーブルTVでなく、何らかの機器を配布して見てもらうような格好なのかもしれない(詳細は私も知らないので、違っていたら失礼)。
テレビがネットにどんどん融合していく流れの中で、これは確かにうまいポジションだと思える。単にコンテンツをかき集めて売るのではなく、発信者サイドが「作りたい」と思わせる、「参加型」の仕組みになっているのがいい。
そして、これも広告ベースだ。ダウンロード販売やサブスクリプションなどの受益者負担モデルよりも、やはり広告ベースのほうが面倒がないという判断なのかもしれない。
Brightcoveのサービスは、2006年からだそうだ。
冒頭のNews.comの記事によれば、Google並みに期待を集めているという。
「Web 2.0元年」とも言える2005年は、嵐の前夜なのかもしれない。
来年から、ますます大きな動きが起きてくる気がする。
これからマスメディアの力はますます弱まり、「熱心な素人」がますます強くなってくるだろう。
特に、多少の技術を持っていて、メディアを「自作」できる人間は強い。
Brightcoveのビジネスモデルにも、それがよくあらわれていると思う。
自分たちがやるのではなく、「エンパワー(力を与える)」して、そこでの収益の一部を取るというかたちだ。
関連エントリ :
ゴアが始めた投稿型のテレビ、Current TV
http://mojix.org/2005/07/01/232432
株を売るという 「第3のビジネスモデル」
http://mojix.org/2005/11/13/223744
http://news.com.com/2100-1026_3-5966130.html
元マクロメディアCTOとしても知られるJeremy Allaireが立ち上げた「Brightcove」というネットTVの新会社が、AOLなどから巨額の出資を受けるとのこと。
Brightcove
http://www.brightcove.com/
Brightcoveのビジネスモデルは、プログラマに対してWebツールを提供し、Web上に散らばる動画を集約できるようにして、そこから収益を上げるのをサポートするという、というものらしい。
Brightcoveのサイトには、こう書いてある。
<We're creating an open Internet TV service that empowers video producers and programmers to build broadband businesses while giving viewers more choices and control over their use of video and television.>
(大意:わたしたちは、オープンなインターネットTVを作っています。それは、ビデオ製作者とプログラマーに力を与えると同時に、視聴者に対して、ビデオとテレビをもっと幅広く、自由に使えるようにするものです。)
これをわかりやすく分解すると、おそらく以下のような意味だろう。
1 ビデオ(番組)の製作者とプログラマーには、ネットTVを製作するツールと、広告収益を得る手段を与える。
2 一般視聴者に対しては、ネットTVを家庭のテレビやビデオ(機器)で見れるようにする。
これは、ネットTVを家庭のテレビで見られるようにするという点では、以前紹介したゴアの「Current TV」とも似ている気がする。
ただ、Current TVはケーブルTVの独自チャンネルを持っており、また採用した作品にギャラを払うかたちのようだが、このBrightcoveはビデオの製作者とプログラマーに「チャンネル」自体を作らせて、視聴者にはケーブルTVでなく、何らかの機器を配布して見てもらうような格好なのかもしれない(詳細は私も知らないので、違っていたら失礼)。
テレビがネットにどんどん融合していく流れの中で、これは確かにうまいポジションだと思える。単にコンテンツをかき集めて売るのではなく、発信者サイドが「作りたい」と思わせる、「参加型」の仕組みになっているのがいい。
そして、これも広告ベースだ。ダウンロード販売やサブスクリプションなどの受益者負担モデルよりも、やはり広告ベースのほうが面倒がないという判断なのかもしれない。
Brightcoveのサービスは、2006年からだそうだ。
冒頭のNews.comの記事によれば、Google並みに期待を集めているという。
「Web 2.0元年」とも言える2005年は、嵐の前夜なのかもしれない。
来年から、ますます大きな動きが起きてくる気がする。
これからマスメディアの力はますます弱まり、「熱心な素人」がますます強くなってくるだろう。
特に、多少の技術を持っていて、メディアを「自作」できる人間は強い。
Brightcoveのビジネスモデルにも、それがよくあらわれていると思う。
自分たちがやるのではなく、「エンパワー(力を与える)」して、そこでの収益の一部を取るというかたちだ。
関連エントリ :
ゴアが始めた投稿型のテレビ、Current TV
http://mojix.org/2005/07/01/232432
株を売るという 「第3のビジネスモデル」
http://mojix.org/2005/11/13/223744