ここ２～３年ほど、ソーシャルネットワークやWeb 2.0が花盛りだが、個人的には「ソーシャル」より「パーソナル」がもっと必要だと思う。

情報発信や「つながり」も面白いが、まずは自分自身で持っている情報や得た知識を、きちんと管理する仕組みを整備するのが先ではないだろうか。

パーソナルな領域で、素材としての情報や知識をたくわえておき、それと日々向き合いながら、それを組みあわせたり、練り上げていくというプロセスを経てこそ、意味のある情報発信ができる。またそのプロセスを経て、得た情報が自分の知識として血肉化する。

もちろん、あまり練り上げないで気軽にブログを書いたり、ブックマークをそのまま公開するような部分もあっていいと思うのだが、すべてがそのように刹那的なスタイルだと、自分自身のなかに本当の知識や考えが蓄積されてこない。

いまのネットは、情報のインプットも、アウトプットもかなりしやすくなったと思う。欠けているのは、インプットとアウトプットの中間で、情報を咀嚼するための「パーソナル」な空間ではないだろうか。

それはもはや「ネット」ではなく、「パーソナル・コンピュータ」への回帰かもしれない。いずれにしても、「パーソナル」がもっと必要なことは間違いないと思う。

関連エントリ：
パーソナルネット
http://mojix.org/2006/01/22/213606