2008.05.09
なぜ論理的思考力が重要なのか
「誤謬」のエントリに書いたような話は、学校では習わなかったと思うが、これはきわめて重要かつ基本的なスキルだろう。

推論とは論理的な思考プロセスだから、それが正しいかどうか見分けられる能力は、「思考」の根本にかかわる。

このように自然言語を使って説明すれば、本格的な論理学ほど難しくもなく、前提知識も特に必要ない。

きっと小学生でも面白いと思うはずだ。

このようなスキルは、国語・算数と同様、「いちばん最初に」できるものだし、やるべきものではないだろうか。

日本の教育は、こういう論理的思考力を養うことなしに、知識の詰め込みばかりやっている気がする。

アメリカなどでは子どもの頃からディベートを練習するらしいので、この種のスキルも比較的高いのではないだろうか。

知識はすぐに忘れてしまうが、こういうスキルは身についたら一生使える。

逆にこの種の論理的思考力に欠陥があると、人間は間違った認識に導かれやすい。

雨漏りのように、間違った認識がつねに、四六時中入ってきて、集積していく。

間違った認識が集積していくと、その人間、ひいてはその社会を破滅させることすらある。
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