2008.05.14
投資とビジネスの違い
先日本屋で立ち読みしていたら、「飲食店投資」の本を見かけた。
「飲食店投資」って聞いたことがないなと思って、パラパラ読んでみたら、
普通に飲食店経営の本だった。
要するに、飲食店経営を「投資」という切り口で見せた、ということのようだった。

飲食店を経営することは、あくまでも「経営」つまり「ビジネス」であって、
「投資」とは言えないと思う。
ではなぜ、飲食店経営は「投資」とはいえないのだろうか。
「投資」と「ビジネス」の違いはなんだろうか?

「投資」は、自分で結果を動かせない。
結果を動かせないから、結果がどうなるかを「見通す」しかない。
この「見通し」の力で決まるのが投資だ。

「ビジネス」は、自分で結果を動かせる。
売上も利益も、自分で何らかの価値を作り出した結果だ。
「価値を生み出す」力で決まるのがビジネスだ。

逆にいうと、「投資」は自分で結果を動かす必要がない。
「見通し」が正しければ、何もしなくても儲かるのが投資だ。

「ビジネス」は、自分で結果を動かし、作り出さなければいけない。
何もしなくても結果が出てくることなどありえない。
自分でやらなければ、何も動かないのがビジネスだ。

実際は、いわゆる投資にもビジネス的な側面はあり、
逆にビジネスにも投資的な側面はある。
しかし基本的には、投資とビジネスは別のものだろう。