2008.06.22
ブログ毎日更新という「セルフ・トレーニング」
3月8日に、1年以上にわたって長期休止していたこのブログを復活していらい、それ以降はずっと毎日更新を続けられている。

私は筋金入りのナマケモノなので、またそのうち長期休止に入ってもおかしくないのだが、今回こうして毎日更新を続けられるようになったのには、ちょっとした「悟り」があった。それは、

<ブログ毎日更新は「セルフ・トレーニング」だ>

というものだ。

私がブログを更新しなくなるのは、たいてい「忙しい」ときだ。しかし、現代人は誰だって多かれ少なかれ「忙しい」わけで、「忙しい」からブログを書けない、というのはあまり説明にならないと思う。忙しいけれども、時間をさいて面白いブログを書いている人はいくらでもいる。

私の場合も、「忙しい」ことが書けない原因というよりも、「忙しい」ことが引き金になって、いったん書かなくなってしまうと、「別に書かなくてもいい」という心境に陥るのだ。

そして、いったん「別に書かなくてもいい」心境に陥ると、あらためて書き始める理由・きっかけがなかなか生じない。そして、書いたとしても特にすごいことを書くわけでもないのだし、あまり書く意味がない、というような自己嫌悪に陥ったりする

つまりこれまでの私は、「なぜブログを書くのか」という動機が定まっておらず、フラフラしていた。だから、いったん休止してしまうと、再開するきっかけを失いがちだった。

しかし、「セルフ・トレーニング」としてブログを毎日更新すればいいんだ、と気づいてからは、気持ちの整理がついた感じで、モチベーションを維持できるようになった。

この「セルフ・トレーニングとしてのブログ」とは、いわば自分自身で実施する「習い事」みたいなものだ。そこでは、ブログを書くために毎日1~2時間くらいを割いて、いろいろなテーマについてネットで調べたり、本を読んだりして、またそれについて考え、文章に書く。勉強というインプットと、ブログというアウトプットをおこなうための機会であり、「場」だ。

こういうふうに、「ブログ毎日更新」は「習い事」みたいなものだと考えられるようになってからは、それは毎日の「予定」だから、あらかじめ自分のスケジュールに組み込まれる。

私の場合、余裕があるときにやろう、などと考えていると、永遠にできない。「ブログ毎日更新」を「予定」として、自分に課してしまうことで、継続できるようになった。

この「セルフ・トレーニング」としてのブログ毎日更新、というテーマで私が連想するのは、「百式」の田口さんと、「情報考学 Passion For The Future」の橋本さんだ。

ブログを1日に1回以上更新しているブロガーは、わりとたくさんいると思う。しかし田口さんと橋本さんの場合、「テーマを決めて、1日に1つのエントリを、きちんと書く」という姿勢が共通している。そのうえ内容のクオリティも高く、単なる自分のつぶやきというよりも、「読む人の役に立つように」書かれている。

田口さんと橋本さんは、私の知る中でも最もアタマの回転が速い人のうちの2人であり、並外れて「デキる人」だ。デキる人だから、そのブログが面白くても当たり前だし、毎日苦もなく更新している、ということも考えられる。しかし「テーマを決めて、1日に1つのエントリを、きちんと書く」というその規則性は、どんなにデキる人であっても、ただ自然に生じているのではなく、彼らが自分で定めたルール、「自己規律」の結果であると思う。

デキる人だから自然に毎日更新できるのではなく、デキる人だから「自己規律」を自分で定め、それに従うことができる、ということなんだと思う。そして田口さんと橋本さんもおそらく、読む人にとって役立つものを、と考えているのはもちろん、それ以上に「セルフ・トレーニング」としてやっているのではないか、という気がする。