「政」が前向きで「軍」が後ろ向きの理由
衆議院議員 山内康一 の「公募新人奮闘記」 - 政治と軍事の意外な関係
http://yamauchi-koichi.cocolog-nifty.com/blog/2008/06/post_6952.html
<6月上旬に政府はアフガニスタンに調査団を派遣し、
アフガニスタンへの自衛隊派遣の可能性を探っています。
私は昨年秋以来アフガニスタンへの自衛隊派遣に反対してきました>。
<政府内でも意見が真っ二つに割れているようです。
首相官邸と外務省は自衛隊派遣に前のめりで、
防衛省・自衛隊は派遣に後ろ向きです>。
<首相官邸や外務省という「政」の側が紛争地への派遣に前向きで、
防衛省や自衛隊という「軍」の側が後ろ向きなのは、
多くの日本人にとって意外な印象を与えるかもしれません。
しかし、意外でも何でもなく、近代の戦争の歴史の一般法則に近いのです>。
<10年以上前に「戦争回避のテクノロジー」という本を読みました。
うろ覚えですが、過去数百年の戦争を分析したその本には、
「無謀な戦争に熱心なのはたいていの場合、政治家の方で、
職業軍人は技術的理由で開戦に反対するパターンが多い」
といった趣旨の記述が出てきました>。
これは実におもしろい話。
戦争については政治家より軍人のほうが技術・現実を理解しているので、
「政」が前向きになり、「軍」が後ろ向きになる、というのだ。
<一応、物資輸送などの「後方支援」を検討しているようですが、
アフガニスタンに「後方」があるのか大いに疑問です。
アフガニスタン国内ならどこにいてもテロ攻撃のターゲットです。
昔の戦争のように「前線」と「後方」の区別がないのか、
アフガニスタンのような紛争地の特色だと思います>。
<テロやゲリラは後方の兵站(輸送や備蓄)を好んで攻撃します。
精強な第一線の戦闘部隊を相手にするよりも、
輸送部隊を狙った方がやりやすいに決まっています。
輸送部隊こそ「ソフトターゲット」です。
紛争地で生き抜く鉄則は「ソフトターゲット」にならないことです>。
私は戦争やその技術については無知だが、これはその通りだと感じる。
「政」が前向きで「軍」が後ろ向き、というこの図式は、「軍」のところをいろいろ別のものに置き換えても通じる気がする。
「軍」を「経済学者」に置き換えれば、日本の経済失策も説明できそうだ。
政治家が人気取りや理念先行で「こうあるべき」というふうに思い込み、技術や現実を知らずに進めてしまうと、破滅的な結果を招くことがある。
http://yamauchi-koichi.cocolog-nifty.com/blog/2008/06/post_6952.html
<6月上旬に政府はアフガニスタンに調査団を派遣し、
アフガニスタンへの自衛隊派遣の可能性を探っています。
私は昨年秋以来アフガニスタンへの自衛隊派遣に反対してきました>。
<政府内でも意見が真っ二つに割れているようです。
首相官邸と外務省は自衛隊派遣に前のめりで、
防衛省・自衛隊は派遣に後ろ向きです>。
<首相官邸や外務省という「政」の側が紛争地への派遣に前向きで、
防衛省や自衛隊という「軍」の側が後ろ向きなのは、
多くの日本人にとって意外な印象を与えるかもしれません。
しかし、意外でも何でもなく、近代の戦争の歴史の一般法則に近いのです>。
<10年以上前に「戦争回避のテクノロジー」という本を読みました。
うろ覚えですが、過去数百年の戦争を分析したその本には、
「無謀な戦争に熱心なのはたいていの場合、政治家の方で、
職業軍人は技術的理由で開戦に反対するパターンが多い」
といった趣旨の記述が出てきました>。
これは実におもしろい話。
戦争については政治家より軍人のほうが技術・現実を理解しているので、
「政」が前向きになり、「軍」が後ろ向きになる、というのだ。
<一応、物資輸送などの「後方支援」を検討しているようですが、
アフガニスタンに「後方」があるのか大いに疑問です。
アフガニスタン国内ならどこにいてもテロ攻撃のターゲットです。
昔の戦争のように「前線」と「後方」の区別がないのか、
アフガニスタンのような紛争地の特色だと思います>。
<テロやゲリラは後方の兵站(輸送や備蓄)を好んで攻撃します。
精強な第一線の戦闘部隊を相手にするよりも、
輸送部隊を狙った方がやりやすいに決まっています。
輸送部隊こそ「ソフトターゲット」です。
紛争地で生き抜く鉄則は「ソフトターゲット」にならないことです>。
私は戦争やその技術については無知だが、これはその通りだと感じる。
「政」が前向きで「軍」が後ろ向き、というこの図式は、「軍」のところをいろいろ別のものに置き換えても通じる気がする。
「軍」を「経済学者」に置き換えれば、日本の経済失策も説明できそうだ。
政治家が人気取りや理念先行で「こうあるべき」というふうに思い込み、技術や現実を知らずに進めてしまうと、破滅的な結果を招くことがある。