2008.09.04
啓蒙都市ウィーン
世界史が得意な人を尊敬する」で、

<とりあえず、来年1月のセンター試験で全国平均を超えるのを目指して勉強してみるか>

などと書いたが、それから1か月、何も勉強していない。まさに光陰矢のごとし。もし受験生だったら、たいへんなところだ。

この1か月で私がやった世界史的な活動といえば、渋谷にできたブックオフで、代ゼミの「大学入試センター試験実践問題集 世界史B 2007」を100円で買ったくらいか。買っただけで、まったく読んでいない。

こんなことではダメだ。「来年1月のセンター試験で全国平均を超える」と書いた以上、できるだけのことはしたい。

そこで一念発起して、世界史の学習意欲を高めるために、本屋の歴史コーナーに立ち読みに行った。そこで見つけたのがこの本。

山川出版社 - 世界史リブレット 第2期/ 啓蒙都市ウィーン
http://www.yamakawa.co.jp/gestsearch-1syosai.asp?id=59709107



歴史の教科書などで有名な山川出版社から出ている、「世界史リブレット」という読み物シリーズの1冊。A5版で100ページ以下の薄い本で、値段も700円くらいと手ごろなので、気軽に買える。

このシリーズの存在は知っていたが、買ったのはたぶん初めてだ。私はフランス啓蒙思想百科全書派など)がわりと好きなので(詳しいわけではない)、たぶんこれは面白いだろうと思ってパラパラ読んでみると、すごく面白いので買った。

まだ読んでいる途中だが、第2章「新しい都市の文化」が個人的には面白い。18世紀後半のウィーンは、啓蒙君主ヨーゼフ2世による自由化政策によって出版ブームがおこり、「読書室」やカフェなどを舞台にして、大衆による「読書文化」が花開いた、そういう時代だったようだ。

こうして楽しい読書モードに入ってしまうと、来年1月のセンター試験で全国平均を超えられるのかどうか、ちょっと心配になってくるが、とりあえず世界史へのモチベーションを高められたということで、今日はよしとしよう。
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