2008.09.10
人間は自分が理解できないものを過大評価したり、過小評価したりする
人間は、自分が理解できないものを過大評価したり、過小評価したりする。

お金を持っていない人は、お金を過大評価しがちだ。
お金があれば、なんでもできると思い込みやすい。
しかし、お金にはできることとできないことがある。

一方で、お金を持っていない人は、お金を軽蔑していたりする。
その結果、マネーリテラシーがつかないので、余計お金がたまらない。
つまり、お金を過大評価する一方で、お金のノウハウを過小評価しているのだ。
(かつての私がまさに、そういう人間だった)

これはお金だけでなく、ビジネス(経営)などにもいえる。
日本では「清貧」という言葉もあるように、金儲けや商売は軽蔑されやすい。
技術者はよく、経営や営業サイドの人間を「スーツ」などと呼んで、軽蔑したりする。
しかし、ビジネスも技術と同じくノウハウであって、持っているに越したことはない。

古い世代がインターネットを理解しない、といった話も、これと似ている。
よくわからないから、必要以上に怖れたり、馬鹿にしたり、逆にどこかで過大評価したりしている。

お金も、ビジネスも、技術も、インターネットも、みんな同じだ。
それをほんとうに「好き」になれば、それを理解できて、それを手に入れられる。

「好き」になれずに、遠くから眺めているうちは、それを理解できない。
理解できないから、過大評価したり、過小評価したりするのだ。


関連エントリ:
学歴もコミュニケーション能力も過大評価されすぎでは?
http://mojix.org/2008/07/31/gakureki_commu_overestimate