2008.10.17
日本の個人投資家が「日本買い」を開始
ロイター - 株式相場急落で個人が始動、投資層のすそ野拡大も (2008年 10月 17日 18:06 JST)
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-34379320081017

<株式相場の急落を買いの好機ととらえる個人投資家が増えている。直近の1週間で対面、オンライン経由ともに証券会社の個人投資家による口座開設が急増し、日経平均が2万円に迫った2007年春以来のにぎわいをみせている>。

<「今週に入って、しばらく口座を使っていなかった投資家から口座の再稼動の問い合わせ電話が鳴り止まない」──。オンライン証券3位の楽天証券では、カスタマー・サービス・センターに電話が続々と入った。同社の経営企画部によると、口座の入金や預け入れの金額がゼロのまま、最後のログインから1年間株式の取引がない場合は口座にロックがかかるが、カスタマー・サービス・センターに電話をしてきた投資家の3割はロック解除を求め、久々に取引をしようと動いた。中でも「連休明けの14、15日に電話はひっきりなしの状態」だったという>。

これはいいニュース。どの証券会社でも手ごたえがあるようだ。

いまの日本株の水準は、あのドン底だったバブル崩壊後の最安値(2003年)に近い。これはバリュエーション的には、どう考えても安すぎる。

現実的な問題はもはやバリュエーションではなく、ここからさらに外国人投資家によって大きく売られるかどうかだろう。NYダウなどを見ていても、もう金融問題のレベルはとっくに過ぎており、特にこの数日くらいで実体経済の不況まで織り込んできているように見える。ここからはテロや戦争でも起きない限り、さらに大きく下げる余地は少なそうだ。

日本株は明らかに外部要因によって下げすぎており、かつ日本は今回の金融問題では比較的傷が浅い。この状況は投資のチャンスだし、日本国内の個人投資家が「日本買い」をするようになれば、日本経済そのものの浮上にもつながる。

日本は個人資産がべらぼうに多い国なのだから、これを外国に流出させるのは本来もったいないのだ。莫大な個人資産の一部でも「日本買い」に回れば、日本は動くだろう。

株式投資はとにかく勉強になる。まだやったことがない人は、10万円くらいでもいいから、やってみるのをオススメする。どんなスクールに通うよりも、四季報でも読みながら10万円で株式投資したほうが勉強になることは間違いない。


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日本株が面白くなってきた
http://mojix.org/2008/10/09/nihonkabu