自分に特徴をつけて、それを雰囲気と短い言葉でアピールできれば、「売れる人材」になる
「ビジネス本マニアックス」のブログ主・内藤さんに、以下のような相談が寄せられた。
<私は現在21歳のフリーターなのですが、いろいろあり、このままではいけないと思い、大学に進学する事を決めました。
そしてなんとか都内にある中堅大学の二部に進学出来る事になりそうです。
そこで最近になり今後どのように大学生活を送るべきか、そのヒントを求めインターネットで自分の現在の状況を打ち込み、検索してみました。
すると自分は年齢的にストレートで進学した方と比べると三年遅れているので世にいう「新卒」の枠から外れていることがわかりました。
そんな風に絶望していた所このブログを見つけとても勇気づけられました。
そこでもしよろしければ私が今から就職に対してどのように意識し、行動する事が大事なのかなどアドバイスをいただけないでしょうか?>
これに対して、内藤さんがていねいに回答したのが今回のエントリ。
ビジネス本マニアックス - 3浪中堅大学二部卒業で就職するための準備で考えられること
http://d.hatena.ne.jp/bizmania/20090222
<東大・一橋・慶応・早稲田くらいに行っても就職は悩みますよ。
そういうところの学生でも悩みはあるんですよ。望みも高いですからね。
何しろ、そういうトップクラスの大学に行くにはそれなりに「投資」していますから。
受験勉強も2000時間くらいは少なくとも投入しているし、予備校にも行っています。
それだけ投資しているだけに「回収」できるようなところに就職したいという希望があります。当然に望みは高くなります。
他方、キリンさんは、私の推測ですが、大学に行くのにそんなに「投資」していないでしょう?>
<だから、キリンさんは今の時点では損はしていないのです。
いい大学に現役で行った子たちは、ごく一部の優秀な子を除けば、投資した結果、いい大学というリターンを得ているのです。
だから、少しくらい就職で有利になっているのです。これも「少し」です。
キリンさんは大学に行くのに投資はしていないと思うので、その分、節約して大学に行ったと考えてよいのです>。
こんな感じで、実にユニークな切り口で、かつ含蓄のある回答になっている。
<つまり、キリンさんは有名ブランドがない分、自分に特徴をつけることです。
そして特徴を雰囲気と短い言葉で伝えるアピール力をつければ、良く売れます。
一見、大変そうに見えます。でも、これは遅かれ早かれ身につけないといけないことです。
就職すれば、自分に特徴をつけ、雰囲気と短い言葉で特徴をアピールできる奴が伸びていくのです。
だから、就職前に自分にそういう魅力をつけることが出来れば、先取りが出来るので有利になります>。
こういった辺り、営業マンである内藤さんのビジネス的な観点がよく出ている。営業マンはつねに「買ってもらう」ことを考えているので、「買う人の気持ち」をよく知っている。裏返せば、「何が売れるのか」「どうやれば売れるのか」を知っているのだ。
私の経験からしても、内藤さんが書いている通りだと思う。ただ学歴の高い人よりも、個性や強みをアピールできる人のほうが、人材としては魅力的だ。その意味では、人材としてのほんとうの競争力をつけるにあたって、学歴は障害にすらなりうる。
このエントリで、内藤さんは「早く気づければ有利だ」といった意味のことを何度か書いている。この「ビジネス的な感覚」みたいなものは、とにかくビジネスの現場に入ってみないとわからないもので、どんなに高学歴であっても、それを学校で先取りすることはできない。だから、学歴が低くてもそこを早くマスターすれば有利になるし、学歴が高くても、そこがいつまでもわからなければ、どんどん不利になる。
これから社会に出る学生でも、すでに社会に出ているビジネスパーソンでも、きっと誰が読んでも何か得るところがある、すばらしい内容だと思う。
関連エントリ:
「ビジネス本マニアックス」というブログは面白い
http://mojix.org/2008/08/07/bizmania
学歴もコミュニケーション能力も過大評価されすぎでは?
http://mojix.org/2008/07/31/gakureki_commu_overestimate
<私は現在21歳のフリーターなのですが、いろいろあり、このままではいけないと思い、大学に進学する事を決めました。
そしてなんとか都内にある中堅大学の二部に進学出来る事になりそうです。
そこで最近になり今後どのように大学生活を送るべきか、そのヒントを求めインターネットで自分の現在の状況を打ち込み、検索してみました。
すると自分は年齢的にストレートで進学した方と比べると三年遅れているので世にいう「新卒」の枠から外れていることがわかりました。
そんな風に絶望していた所このブログを見つけとても勇気づけられました。
そこでもしよろしければ私が今から就職に対してどのように意識し、行動する事が大事なのかなどアドバイスをいただけないでしょうか?>
これに対して、内藤さんがていねいに回答したのが今回のエントリ。
ビジネス本マニアックス - 3浪中堅大学二部卒業で就職するための準備で考えられること
http://d.hatena.ne.jp/bizmania/20090222
<東大・一橋・慶応・早稲田くらいに行っても就職は悩みますよ。
そういうところの学生でも悩みはあるんですよ。望みも高いですからね。
何しろ、そういうトップクラスの大学に行くにはそれなりに「投資」していますから。
受験勉強も2000時間くらいは少なくとも投入しているし、予備校にも行っています。
それだけ投資しているだけに「回収」できるようなところに就職したいという希望があります。当然に望みは高くなります。
他方、キリンさんは、私の推測ですが、大学に行くのにそんなに「投資」していないでしょう?>
<だから、キリンさんは今の時点では損はしていないのです。
いい大学に現役で行った子たちは、ごく一部の優秀な子を除けば、投資した結果、いい大学というリターンを得ているのです。
だから、少しくらい就職で有利になっているのです。これも「少し」です。
キリンさんは大学に行くのに投資はしていないと思うので、その分、節約して大学に行ったと考えてよいのです>。
こんな感じで、実にユニークな切り口で、かつ含蓄のある回答になっている。
<つまり、キリンさんは有名ブランドがない分、自分に特徴をつけることです。
そして特徴を雰囲気と短い言葉で伝えるアピール力をつければ、良く売れます。
一見、大変そうに見えます。でも、これは遅かれ早かれ身につけないといけないことです。
就職すれば、自分に特徴をつけ、雰囲気と短い言葉で特徴をアピールできる奴が伸びていくのです。
だから、就職前に自分にそういう魅力をつけることが出来れば、先取りが出来るので有利になります>。
こういった辺り、営業マンである内藤さんのビジネス的な観点がよく出ている。営業マンはつねに「買ってもらう」ことを考えているので、「買う人の気持ち」をよく知っている。裏返せば、「何が売れるのか」「どうやれば売れるのか」を知っているのだ。
私の経験からしても、内藤さんが書いている通りだと思う。ただ学歴の高い人よりも、個性や強みをアピールできる人のほうが、人材としては魅力的だ。その意味では、人材としてのほんとうの競争力をつけるにあたって、学歴は障害にすらなりうる。
このエントリで、内藤さんは「早く気づければ有利だ」といった意味のことを何度か書いている。この「ビジネス的な感覚」みたいなものは、とにかくビジネスの現場に入ってみないとわからないもので、どんなに高学歴であっても、それを学校で先取りすることはできない。だから、学歴が低くてもそこを早くマスターすれば有利になるし、学歴が高くても、そこがいつまでもわからなければ、どんどん不利になる。
これから社会に出る学生でも、すでに社会に出ているビジネスパーソンでも、きっと誰が読んでも何か得るところがある、すばらしい内容だと思う。
関連エントリ:
「ビジネス本マニアックス」というブログは面白い
http://mojix.org/2008/08/07/bizmania
学歴もコミュニケーション能力も過大評価されすぎでは?
http://mojix.org/2008/07/31/gakureki_commu_overestimate