2010.11.12
バスマニアが立ち上げた東村山市のバス会社「銀河鉄道」
ウィキペディア - バスファン
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90..

<バスファン(別称:バスマニア、英語:Bus Spotter、Bus Fan)とは、バスに関する事象を趣味としている人のことである>。

このウィキペディアの「バスファン」のページが、やたら詳しくておもしろい。このページの下のほうに、「バスファンが自らバス会社を立ち上げた事例」として、「銀河鉄道」というバス会社へのリンクがあった。

ウィキペディア - 銀河鉄道 (バス会社)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%8A%80..



<銀河鉄道株式会社(ぎんがてつどう)は、東京都東村山市に本社を置くバス事業者。社名に「鉄道」とあるが、鉄道事業等はしていない>。

<社長は幼少の頃からのバスファンであり、1986年には大型二種免許を取得し、新車陸送などのアルバイトを行なう。大学卒業後は家業の手伝いをしていたが、1988年に中古バスを購入した頃から、バス会社設立の夢を持ちはじめたという。
 2000年4月1日より特定輸送事業・貨物運送事業で営業を開始。当初は経営者の知人が経営する斎場の利用者の輸送を行なっていたという。
 2001年からは東村山市コミュニティバスの運行にも加わったが、運行計画では同社の提案が採用されたという。2006年の道路運送法改正により、貸切免許によるコミュニティバスの運行が出来なくなるのを契機として路線バス事業の許可を取得。2008年4月からは同市周辺で一般路線バスの運行も開始した>。

これはいい話。たしかに、バスマニアの場合は自分でバスを保有したり、バス会社を立ち上げたりできるわけだ。電車マニアだとそうはいかない。

銀河鉄道ホームページ
http://www.gintetsu.co.jp/



これがそのバス会社「銀河鉄道」のサイト。

上のウィキペディアの解説文のもとになった、社長・山本宏昭氏の紹介ページもある。

銀河鉄道ホームページ - バス馬鹿と呼ばれた男
http://www.gintetsu.co.jp/baka.html



<銀河鉄道社長の山本宏昭は幼少の頃からのバス好き。
 人は彼を親しみを込めて「バス馬鹿」と呼ぶ>。

バス馬鹿遍歴」のページには、子供の頃からバスが好きだったエピソードなどが書かれている。

<物心のついたころから、バスに興味を持つようになった。(中略)そして決まって一番前の席に座り、ただじっと運転の様子を観察していた。中学生の頃には、遠くからでもバスの一部を見ただけで、どこのバス会社のどこのメーカーのバスであるかズバリ当てることができる程となる>。

<高校へ進学。週1時限の自由研究において「日本のバス」というテーマで調査・研究を重ね、クラス代表として全生徒を前に発表を行った>。

これほどバスが好きでたまらない山本氏がバス会社を立ち上げて、いまでは東村山市のコミュニティバスや路線バス事業などをおこなっているとのこと。

こういうふうに「好きなことを仕事にする」ことができた人は、幸せだと思う。バスが好きな本人も満足して、熱心に仕事に取り組めるだろうし、バスを利用するお客さんの立場から見ても、ほんとうにバスが好きな人がやっているバス会社のほうが、きっと愛着がわくだろう。

好きなことを仕事にできている人は、自分の売っている商品やサービスに誇りを持てるので、その自信や熱意がお客さんにも伝わるものだ。

この山本氏のように、「好きなことを仕事にする」ことができたら、それこそ人生の成功ではないだろうか。


関連エントリ:
就職ばかりが仕事じゃない
http://mojix.org/2010/09/25/shuushoku-shigoto
好きなことは仕事にすべし
http://mojix.org/2005/01/06/234745