好きなことは仕事にすべし
IT業界に入ってから、ちょうど6年になる。
当時の私は29歳で、それまではライターや予備校講師をやっていた。その歳で、IT業界に未経験で転職することは勇気のいる決断だったが、転職して本当に良かったと思う。
ライターや予備校講師もそれなりに面白い仕事だったし、その頃に身につけたスキルや経験は、いまも役に立っている。しかしコンピュータとインターネットに心を奪われていた当時の私には、ITの世界に飛び込むことしか考えられなかった。
やりたいこと、好きなことは仕事にすべし。IT業界に入って以来、この自分のポリシーを私はますます確信するようになった。
「好きなことは、趣味のままのほうがいい。仕事にすると、楽しくなくなる」という考え方もあるだろう。それもわかる。仕事となるとビジネスとして成立させる必要があり、方向の調整や妥協も出てくるし、締め切りや責任もともなうので、趣味とはかなり異質なものになる。
それでも、本当に好きなことは、仕事にしたほうがうまくいくと私は思う。趣味のままだと、好きになればなるほど、深入りすればするほど、それにますます時間やお金をとられるので、働かなくてもいい大金持ちでもない限り、生活が矛盾してくる。
つまり、深入りすればするだけ、深入りを妨げるような「負のフィードバック」が起こる。これではほんとうの満足感や達成感を得られず、上達もしないのではないか。
好きなことを仕事にすれば、仕事として成立させるために必要なことも出てくるが、その好きなものに深入りすればするほど、上達すればするほど成果が得られるし、対価も得られる。これは「正のフィードバック」であり、やればやるだけ、もっとやりたくなるような「追い風」が吹くのだ。
また人類全体のリソース配分という観点から考えても、その人がいちばん好きで、得意なことを価値として提供してもらったほうが、より適切なリソース活用ということになるだろう。自分の好きなことをしたほうが、社会貢献できるのだ。
自分の好きなことが、ビジネスになりにくい場合もあるかもしれない。その場合、ほんとうにそれが心底好きで、それに価値があることを確信していれば、その良さを説き続けて、それを広めればいい。ほんとうに価値があるものなら、ある程度は広がるだろうし、そして自分がプロとしてそれに通じていて、熱心にやっていけば、最低限食っていけるくらいは稼げると思う。
また人間というものは、自分をいちばん理解しているのはやはり自分であると同時に、自分の行動や考えにいちばん縛りをかけているのが自分自身であったりもする。自発的にはやらないような仕事や課題、きっかけを与えられて、それをこなすことで、自分が大きく成長するということはよくある。趣味ではなく仕事として、プロとして自分を世間にさらしてこそ、このような機会が与えられるのだし、それによって趣味では到達しえない領域に入っていける。
好きなことを仕事にして、プロになることによるメリットは、続けていくための時間や収入の確保だけでなく、この「自分を超えるための機会」という側面も大きい。世間という「リアルなゲーム」に出て行くことで、たいへんなこともあるが、それ以上に得られるものがたくさんある。
このテーマについては、以前「「好きな奴が勝つ」定理」としても書いたことがある。自分にとって重要なテーマなので、ときどき出てくるのだと思う。
当時の私は29歳で、それまではライターや予備校講師をやっていた。その歳で、IT業界に未経験で転職することは勇気のいる決断だったが、転職して本当に良かったと思う。
ライターや予備校講師もそれなりに面白い仕事だったし、その頃に身につけたスキルや経験は、いまも役に立っている。しかしコンピュータとインターネットに心を奪われていた当時の私には、ITの世界に飛び込むことしか考えられなかった。
やりたいこと、好きなことは仕事にすべし。IT業界に入って以来、この自分のポリシーを私はますます確信するようになった。
「好きなことは、趣味のままのほうがいい。仕事にすると、楽しくなくなる」という考え方もあるだろう。それもわかる。仕事となるとビジネスとして成立させる必要があり、方向の調整や妥協も出てくるし、締め切りや責任もともなうので、趣味とはかなり異質なものになる。
それでも、本当に好きなことは、仕事にしたほうがうまくいくと私は思う。趣味のままだと、好きになればなるほど、深入りすればするほど、それにますます時間やお金をとられるので、働かなくてもいい大金持ちでもない限り、生活が矛盾してくる。
つまり、深入りすればするだけ、深入りを妨げるような「負のフィードバック」が起こる。これではほんとうの満足感や達成感を得られず、上達もしないのではないか。
好きなことを仕事にすれば、仕事として成立させるために必要なことも出てくるが、その好きなものに深入りすればするほど、上達すればするほど成果が得られるし、対価も得られる。これは「正のフィードバック」であり、やればやるだけ、もっとやりたくなるような「追い風」が吹くのだ。
また人類全体のリソース配分という観点から考えても、その人がいちばん好きで、得意なことを価値として提供してもらったほうが、より適切なリソース活用ということになるだろう。自分の好きなことをしたほうが、社会貢献できるのだ。
自分の好きなことが、ビジネスになりにくい場合もあるかもしれない。その場合、ほんとうにそれが心底好きで、それに価値があることを確信していれば、その良さを説き続けて、それを広めればいい。ほんとうに価値があるものなら、ある程度は広がるだろうし、そして自分がプロとしてそれに通じていて、熱心にやっていけば、最低限食っていけるくらいは稼げると思う。
また人間というものは、自分をいちばん理解しているのはやはり自分であると同時に、自分の行動や考えにいちばん縛りをかけているのが自分自身であったりもする。自発的にはやらないような仕事や課題、きっかけを与えられて、それをこなすことで、自分が大きく成長するということはよくある。趣味ではなく仕事として、プロとして自分を世間にさらしてこそ、このような機会が与えられるのだし、それによって趣味では到達しえない領域に入っていける。
好きなことを仕事にして、プロになることによるメリットは、続けていくための時間や収入の確保だけでなく、この「自分を超えるための機会」という側面も大きい。世間という「リアルなゲーム」に出て行くことで、たいへんなこともあるが、それ以上に得られるものがたくさんある。
このテーマについては、以前「「好きな奴が勝つ」定理」としても書いたことがある。自分にとって重要なテーマなので、ときどき出てくるのだと思う。