CNET梅田ブログが終了
大好きだった「梅田ブログ」こと、CNET Japanの「梅田望夫・英語で読むITトレンド」が昨年いっぱいで終了。
最終回・Blogを26カ月続けてみて
http://blog.japan.cnet.com/umeda/archives/001951.html
梅田さん、おつかれさまでした。
いつも楽しみに読んでいた、素晴らしい連載でした。
梅田ブログは、書いてある・選ばれている情報の質もさることながら、その「読みやすい」ライティングスタイルが好きだった。
私にとって「いい文章」とは、「読みやすい文章」である。文章を読んで、この人は教養があるなとか、この人のは名文だなと思うことがあるが、そういうことをも意識させない、スッと読めてしまう文章こそが、実は最高に「うまい」文なのだと私は思っている。
梅田さんのブログはその意味で、スッと読めてしまう、すばらしい文章だと思う。
あるいは、梅田ブログはいい意味で「うす味」だと言ってもいい。新聞記事や、名作の小説などは、文章はうまいのだが、私が普通に読むにはやや「濃すぎる」感じがする。文章の味付けが濃いか薄いかは、使うボキャブラリーや漢字の割合、センテンスの長さ、改行の入れ方などで決まってくると思うが、梅田ブログは普通より「やや薄め」の、いちばん私好みの味付けだった。
また読みやすさとともに、梅田ブログは特有のリラックスした感じが良かった。内容は情報技術やビジネスだったりするのに、あまり肩肘張った感じにならないのは、おそらく梅田さんの人柄によるものではないかと思う。
CNET梅田ブログの最終回のひとつ前、「Googleの歴史的役回り」というエントリでは、駆け出しコンサルタント時代の梅田さんが影響を受けた論文として、Charles H. Fergusonの「Computers and the Coming of U.S. Keiretsu」(1990)と、Andrew S. Rappaport and Shmuel Halevlによる「The Computerless Computer Company」(1991)が紹介されている。
<この2つの論文は、今となっては当たり前に思える「ウィンテル支配構造」「PCをはじめとするハードウェアのコモディティ化」といったコンピュータ産業のパラダイムシフトを、米国でもかなり早く取り込んで書かれた論文だったのだ>。
そして現在、これらの論文のように<次の時代の流れを示す論考>にあたるものとして梅田さんが推薦したいのが、Tim O'Reillyの「Open Source Paradigm Shift」だとある。
ここにもあるように、梅田さんはTim O'Reillyについて何度も書いている。梅田さんのブログにTim O'Reillyが重要な名前として出てきた回は、私にとっても忘れらないエントリだ。
オライリーのインターネットOS論
http://blog.japan.cnet.com/umeda/archives/000953.html
私の書いた「AmazonからTim O'Reilly, Jon Udellを経由してZopeへ」が冒頭に引かれて、Tim O'Reillyの論が紹介されていたのだ。
「Googleの歴史的役回り」では、「Open Source Paradigm Shift」について<年末年始の休みにじっくり精読されると何かTakeawayがあることと思う>と推薦されているが、私はまだちゃんと読んでいない。
以前もオライリーの論文を読まなきゃと思っていたのに、まだ読んでいない。そうこうしているうちにCNETの梅田ブログが終了してしまい、なんだか先生に出された課題をやらないまま、先生がいなくなってしまったような気持ちだ。
いつになるかわからないが、Tim O'Reillyの論文をちゃんと読んで、まとまった感想など書いてみたいと思っている。
mojix.orgの「Tim O'Reilly」関連エントリ
CNETの梅田ブログは終了したが、はてなダイアリーのほうのブログは続くようなので、梅田ファンは今後こちらをチェックしよう。
My Life Between Silicon Valley and Japan
http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/
CNETのブログにはなかった、野球や将棋、「シリコンバレーB級グルメ」など、CNETのブログ以上に肩肘張らない(?)幅広いトピックが読める。梅田さんの人柄が、よりストレートに伝わってくる感じだ。
最終回・Blogを26カ月続けてみて
http://blog.japan.cnet.com/umeda/archives/001951.html
梅田さん、おつかれさまでした。
いつも楽しみに読んでいた、素晴らしい連載でした。
梅田ブログは、書いてある・選ばれている情報の質もさることながら、その「読みやすい」ライティングスタイルが好きだった。
私にとって「いい文章」とは、「読みやすい文章」である。文章を読んで、この人は教養があるなとか、この人のは名文だなと思うことがあるが、そういうことをも意識させない、スッと読めてしまう文章こそが、実は最高に「うまい」文なのだと私は思っている。
梅田さんのブログはその意味で、スッと読めてしまう、すばらしい文章だと思う。
あるいは、梅田ブログはいい意味で「うす味」だと言ってもいい。新聞記事や、名作の小説などは、文章はうまいのだが、私が普通に読むにはやや「濃すぎる」感じがする。文章の味付けが濃いか薄いかは、使うボキャブラリーや漢字の割合、センテンスの長さ、改行の入れ方などで決まってくると思うが、梅田ブログは普通より「やや薄め」の、いちばん私好みの味付けだった。
また読みやすさとともに、梅田ブログは特有のリラックスした感じが良かった。内容は情報技術やビジネスだったりするのに、あまり肩肘張った感じにならないのは、おそらく梅田さんの人柄によるものではないかと思う。
CNET梅田ブログの最終回のひとつ前、「Googleの歴史的役回り」というエントリでは、駆け出しコンサルタント時代の梅田さんが影響を受けた論文として、Charles H. Fergusonの「Computers and the Coming of U.S. Keiretsu」(1990)と、Andrew S. Rappaport and Shmuel Halevlによる「The Computerless Computer Company」(1991)が紹介されている。
<この2つの論文は、今となっては当たり前に思える「ウィンテル支配構造」「PCをはじめとするハードウェアのコモディティ化」といったコンピュータ産業のパラダイムシフトを、米国でもかなり早く取り込んで書かれた論文だったのだ>。
そして現在、これらの論文のように<次の時代の流れを示す論考>にあたるものとして梅田さんが推薦したいのが、Tim O'Reillyの「Open Source Paradigm Shift」だとある。
ここにもあるように、梅田さんはTim O'Reillyについて何度も書いている。梅田さんのブログにTim O'Reillyが重要な名前として出てきた回は、私にとっても忘れらないエントリだ。
オライリーのインターネットOS論
http://blog.japan.cnet.com/umeda/archives/000953.html
私の書いた「AmazonからTim O'Reilly, Jon Udellを経由してZopeへ」が冒頭に引かれて、Tim O'Reillyの論が紹介されていたのだ。
「Googleの歴史的役回り」では、「Open Source Paradigm Shift」について<年末年始の休みにじっくり精読されると何かTakeawayがあることと思う>と推薦されているが、私はまだちゃんと読んでいない。
以前もオライリーの論文を読まなきゃと思っていたのに、まだ読んでいない。そうこうしているうちにCNETの梅田ブログが終了してしまい、なんだか先生に出された課題をやらないまま、先生がいなくなってしまったような気持ちだ。
いつになるかわからないが、Tim O'Reillyの論文をちゃんと読んで、まとまった感想など書いてみたいと思っている。
mojix.orgの「Tim O'Reilly」関連エントリ
CNETの梅田ブログは終了したが、はてなダイアリーのほうのブログは続くようなので、梅田ファンは今後こちらをチェックしよう。
My Life Between Silicon Valley and Japan
http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/
CNETのブログにはなかった、野球や将棋、「シリコンバレーB級グルメ」など、CNETのブログ以上に肩肘張らない(?)幅広いトピックが読める。梅田さんの人柄が、よりストレートに伝わってくる感じだ。