大江戸線の幻の愛称「ゆめもぐら」
ロケットニュース24 - 【衝撃豆知識】都営地下鉄大江戸線は石原都知事がダメ出ししなかったら『ゆめもぐら』という鬼のようにダサい名前になっていた(2012年10月19日)
http://rocketnews24.com/2012/10/19/258360/
<平成12年に全区間が開通した東京都交通局が運営する『都営地下鉄大江戸線』は、石原都知事がダメ出ししなかったら『東京環状線』(愛称:ゆめもぐら)という鬼のようにダサい名前になっていた>。
なんと、そんな話があったとは。
ウィキペディアの「都営地下鉄大江戸線」に、その話が書いてあった(「路線名決定までの経緯」)。
<1991年(平成3年)12月の開業当初は都市計画路線名の「12号線」のままで営業を行っていたが、1999年(平成11年)8月初旬、2000年(平成12年)4月20日の環状部一部区間(新宿 - 国立競技場間)の先行開業を発表するとともに、プロ野球セントラル・リーグ会長(当時)の高原須美子を委員長とする都営地下鉄12号線路線名称選考委員会によって路線名の公募が行われた>。
<その結果、同年11月末に、応募が多かった候補の一つである「東京環状線」(愛称として「ゆめもぐら」)が第一候補に挙げられたが、東京都知事の石原慎太郎は「寝てても何回まわっても同じ所に戻ってくるのを環状線って言うんだよ」「紛らわしくて山手線(JR東日本)とか大阪環状線(JR 西日本)を使っている人に迷惑」などとして難色を示し、再選考を指示するとともに、「俺は『大江戸線』なんてのがいいとおもう」と第2位得票の案を推したため、交通局は委員会に陳謝の上、愛称案であった「ゆめもぐら」も含め選考を白紙に戻した上で改めて選考し直した結果、同年12月15日の委員会で大多数の支持を得て「大江戸線」に決定した>。
<委員会では当初、新宿などは江戸の範囲の外部にあたるとして議論があったが、交通局では、路線がこれを囲むように走ることと、「大」を付けることにより地理的、経済的、文化的な広がりを表現できるとして委員会を説得し、決定にこぎつけた。なお、最も多かった名称は「都庁線」だった>。
「東京環状線」がまぎらわしい、という石原都知事の意見は賛成。「都庁線」もいまいち。これらに比べれば、たしかに「大江戸線」のほうがいい気はする。
しかし、なぜ「ゆめもぐら」まで消えてしまったのか。「ゆめもぐら」、私はすごくいいと思う(笑)。「鬼のようにダサい」といえばそうなんだけど、その笑えるダサさ、脱力感がむしろいいのだ。
もぐらのかわいいキャラも作れば、大人気になったかもしれない。もぐらキャラを中心にPR展開すれば、子供が乗りたがるだろう。大江戸線の全駅で、もぐらキャラと記念撮影できるパネルを置いたり、その駅でしか買えないグッズを売ったりして、コンプリート欲をかきたてるとか、いろいろ可能性がありそうだ。
「2ちゃんねる鉄道板用語辞典」にも、「ゆめもぐら」の項目があった。
<東京都交通局(都営)大江戸線の幻の愛称。
開業以来都営12号線と名乗っていた同線が全線開業する際に名称を付与するに当たり、識者の協議の結果、「東京環状線」の路線名と、「ゆめもぐら」の愛称が一旦決定したが、「『環状線』ではない」との石原都知事のクレームによりこれを却下。結果、かつての江戸の街域外周部付近に路線があることから、都営大江戸線となったと言う経緯をもつ。
「東京環状線」が却下されたのは解かるが、「ゆめもぐら」まで却下(若しくは却下と解釈)とすることもなかったのでは?との書き込みが2ちゃんねる鉄道2板でも時々見られる>。
まったく同感だ。いまからでもいいので、東京都は「ゆめもぐら」という愛称の復活と、もぐらキャラの採用を検討してほしい。ここには大きなビジネスの可能性があるし、大江戸線の知名度・ブランド力向上にも役立つだろう。
関連:
ウィキペディア - 都営地下鉄大江戸線
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%83%BD..
ウィキペディア - モグラ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%82%B0%E3%83%A9
関連エントリ:
「東京タワー」の名称はどのように決まったか
http://mojix.org/2009/01/23/tokyo_tower
http://rocketnews24.com/2012/10/19/258360/
<平成12年に全区間が開通した東京都交通局が運営する『都営地下鉄大江戸線』は、石原都知事がダメ出ししなかったら『東京環状線』(愛称:ゆめもぐら)という鬼のようにダサい名前になっていた>。
なんと、そんな話があったとは。
ウィキペディアの「都営地下鉄大江戸線」に、その話が書いてあった(「路線名決定までの経緯」)。
<1991年(平成3年)12月の開業当初は都市計画路線名の「12号線」のままで営業を行っていたが、1999年(平成11年)8月初旬、2000年(平成12年)4月20日の環状部一部区間(新宿 - 国立競技場間)の先行開業を発表するとともに、プロ野球セントラル・リーグ会長(当時)の高原須美子を委員長とする都営地下鉄12号線路線名称選考委員会によって路線名の公募が行われた>。
<その結果、同年11月末に、応募が多かった候補の一つである「東京環状線」(愛称として「ゆめもぐら」)が第一候補に挙げられたが、東京都知事の石原慎太郎は「寝てても何回まわっても同じ所に戻ってくるのを環状線って言うんだよ」「紛らわしくて山手線(JR東日本)とか大阪環状線(JR 西日本)を使っている人に迷惑」などとして難色を示し、再選考を指示するとともに、「俺は『大江戸線』なんてのがいいとおもう」と第2位得票の案を推したため、交通局は委員会に陳謝の上、愛称案であった「ゆめもぐら」も含め選考を白紙に戻した上で改めて選考し直した結果、同年12月15日の委員会で大多数の支持を得て「大江戸線」に決定した>。
<委員会では当初、新宿などは江戸の範囲の外部にあたるとして議論があったが、交通局では、路線がこれを囲むように走ることと、「大」を付けることにより地理的、経済的、文化的な広がりを表現できるとして委員会を説得し、決定にこぎつけた。なお、最も多かった名称は「都庁線」だった>。
「東京環状線」がまぎらわしい、という石原都知事の意見は賛成。「都庁線」もいまいち。これらに比べれば、たしかに「大江戸線」のほうがいい気はする。
しかし、なぜ「ゆめもぐら」まで消えてしまったのか。「ゆめもぐら」、私はすごくいいと思う(笑)。「鬼のようにダサい」といえばそうなんだけど、その笑えるダサさ、脱力感がむしろいいのだ。
もぐらのかわいいキャラも作れば、大人気になったかもしれない。もぐらキャラを中心にPR展開すれば、子供が乗りたがるだろう。大江戸線の全駅で、もぐらキャラと記念撮影できるパネルを置いたり、その駅でしか買えないグッズを売ったりして、コンプリート欲をかきたてるとか、いろいろ可能性がありそうだ。
「2ちゃんねる鉄道板用語辞典」にも、「ゆめもぐら」の項目があった。
<東京都交通局(都営)大江戸線の幻の愛称。
開業以来都営12号線と名乗っていた同線が全線開業する際に名称を付与するに当たり、識者の協議の結果、「東京環状線」の路線名と、「ゆめもぐら」の愛称が一旦決定したが、「『環状線』ではない」との石原都知事のクレームによりこれを却下。結果、かつての江戸の街域外周部付近に路線があることから、都営大江戸線となったと言う経緯をもつ。
「東京環状線」が却下されたのは解かるが、「ゆめもぐら」まで却下(若しくは却下と解釈)とすることもなかったのでは?との書き込みが2ちゃんねる鉄道2板でも時々見られる>。
まったく同感だ。いまからでもいいので、東京都は「ゆめもぐら」という愛称の復活と、もぐらキャラの採用を検討してほしい。ここには大きなビジネスの可能性があるし、大江戸線の知名度・ブランド力向上にも役立つだろう。
関連:
ウィキペディア - 都営地下鉄大江戸線
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%83%BD..
ウィキペディア - モグラ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%82%B0%E3%83%A9
関連エントリ:
「東京タワー」の名称はどのように決まったか
http://mojix.org/2009/01/23/tokyo_tower