2013.02.01
幸せな広告
広告はたいてい、ジャマなものである。

広告はふつう見たくないし、ないほうがいい。とはいえ、広告がなかったら、その媒体や番組などが成立しないことが多い。だから、読者や視聴者は仕方なくそれを受け入れている。それが広告だ。

しかし、なかにはジャマではない広告もある。カメラ雑誌、パソコン雑誌、クルマ雑誌、楽器の雑誌、山の雑誌、鉄道の雑誌といった、マニア向け雑誌の広告だ。

私はこういうマニア雑誌が大好きで、本屋へ行くと、いろんな分野のマニア雑誌をときどき立ち読みする。マニア雑誌に出ている広告は、マニアが欲しがる商品とその値段だけを並べたような、ダイレクトなものが多い。こういう広告は、媒体にすごくなじんでいる。

マニア雑誌の読者は、もちろんその分野のマニアである。マニアな読者にとっては、本体の記事だけでなく、こういう広告も有意義な情報である。広告がジャマにならないのだ。

ジャマだと思われないような広告は、「幸せな広告」である。ジャマな広告よりも、「幸せな広告」のほうが、広告としての効果も高いだろう。


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