ソニー「デジタルマビカ」(1997年) 記録媒体にフロッピーを使う、初期デジカメの名作
ウィキペディア - デジタルマビカ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87..
<デジタル・マビカ(Digital Mavica)は、ソニーが発売していたデジタルカメラのブランドである。1997年に最初の製品がリリースされている>。
<本体内にフロッピーディスクドライブを搭載し、フロッピーディスクを記録媒体とすることが大きな特徴として挙げられる。このころのデジタルカメラは多くの製品が30万~40万画素程度のCCDしか持っていなかったため、フロッピーディスク1枚で40枚前後の記録ができた>。
デジタルマビカは、かつてソニーが出していた、写真をフロッピーディスクに記録する方式のデジカメ。
私が最初に買ったデジカメは、カシオのQV-10だった。その次が、このマビカである。QV-10と同様、初期デジカメの名作といえるだろう。
マビカは、写真屋さんが使うカメラみたいな、四角いかたちをしている。上部にフロッピーを入れるスロットがあって、そこからフロッピーをガシャッと挿し込む。上の解説文にもあるように、当時は画素数も小さかったので、フロッピーディスク1枚で、30~40枚くらい撮れた。
マビカがいいのは、記録媒体がフロッピーなので、フロッピーをそのまま保存できる、というところだった。写真を保存するのに、いちいちPCを操作して、CD-Rに焼いたりする必要がない。
マビカは、ボディのかたちもよかった。まあまあ大きさがあるし、軽くもないのだが、それがむしろ、持ちやすかった。小さくて軽いデジカメは、持ち運びにはいいが、案外撮りにくいものだ。マビカは、フィルムを使うアナログのカメラよりは軽いが、わりとそれに近い安定感、持ちやすさがあった。
私はマビカが大好きで、何年も愛用した。いまでも、マビカで撮った旅行の写真などが、フロッピーに入っているのがたくさんある。
その後、デジカメの画素数が上がってきたのと、フロッピーの処理速度が遅いのとで、マビカのフロッピーモデルは消えていった。私自身も、マビカは使わなくなり、もっと画素数が多くて、処理も早いデジカメを使うようになった。しかしいまでも、マビカの使いやすさ、わかりやすさは抜群だったと思う。
いまのデジカメだと、記録媒体はSDカードで、それをPCに移し、最終的にはCD-Rに焼く、といった流れが普通だろう。しかし、これはけっこう面倒である。PCの操作が多すぎるのだ。
写真を扱うために、つねにPCの操作が必要となると、PCが苦手な人は、もう近づかなくなるだろう。やりたいことは、写真を撮って、それを見たり、保存すること、それだけなのだ。PCを操作せずに、それができるような、もっとわかりやすい仕組みが必要だと思う。
その点、マビカはすばらしかった。記録媒体がフロッピーなので、それをそのまま保存できる。フロッピーには、一般的なJPEG形式で画像が保存されるので、PCで写真を見たり、PCにコピーすることも容易だ。しかし、PCをまったく使わずに、ただマビカで写真を撮って、それをマビカで見て、そのフロッピーをそのまま保存する、ということもできた。PCが苦手な人でも、マビカだけで操作が完結するのだ。
おととい、「電子書籍には、ファミコンのようなわかりやすさが必要だ」というのを書いたが、ファミコンをマビカにおきかえて、「電子書籍には、マビカのようなわかりやすさが必要だ」と言ってもいい。マビカは、写真というデジタルデータを、フロッピーという物理的な媒体に記録する。このフロッピーが、デジタルデータを記録したパッケージにもなっていて、そのまま保存できる。フロッピーをPCで読み込んで、画像データをコピーしたりもできる。しかし、PCをいっさい使わずに、マビカだけでも操作できるのだ。私が電子書籍に求めるものは、このようなわかりやすさと、柔軟性である。
関連エントリ:
電子書籍には、ファミコンのようなわかりやすさが必要だ
http://mojix.org/2013/03/25/ebook-famicon
音楽CDのような「デジタル本」が欲しい
http://mojix.org/2013/03/24/cd-digital-book
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87..
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<本体内にフロッピーディスクドライブを搭載し、フロッピーディスクを記録媒体とすることが大きな特徴として挙げられる。このころのデジタルカメラは多くの製品が30万~40万画素程度のCCDしか持っていなかったため、フロッピーディスク1枚で40枚前後の記録ができた>。
デジタルマビカは、かつてソニーが出していた、写真をフロッピーディスクに記録する方式のデジカメ。
私が最初に買ったデジカメは、カシオのQV-10だった。その次が、このマビカである。QV-10と同様、初期デジカメの名作といえるだろう。
マビカは、写真屋さんが使うカメラみたいな、四角いかたちをしている。上部にフロッピーを入れるスロットがあって、そこからフロッピーをガシャッと挿し込む。上の解説文にもあるように、当時は画素数も小さかったので、フロッピーディスク1枚で、30~40枚くらい撮れた。
マビカがいいのは、記録媒体がフロッピーなので、フロッピーをそのまま保存できる、というところだった。写真を保存するのに、いちいちPCを操作して、CD-Rに焼いたりする必要がない。
マビカは、ボディのかたちもよかった。まあまあ大きさがあるし、軽くもないのだが、それがむしろ、持ちやすかった。小さくて軽いデジカメは、持ち運びにはいいが、案外撮りにくいものだ。マビカは、フィルムを使うアナログのカメラよりは軽いが、わりとそれに近い安定感、持ちやすさがあった。
私はマビカが大好きで、何年も愛用した。いまでも、マビカで撮った旅行の写真などが、フロッピーに入っているのがたくさんある。
その後、デジカメの画素数が上がってきたのと、フロッピーの処理速度が遅いのとで、マビカのフロッピーモデルは消えていった。私自身も、マビカは使わなくなり、もっと画素数が多くて、処理も早いデジカメを使うようになった。しかしいまでも、マビカの使いやすさ、わかりやすさは抜群だったと思う。
いまのデジカメだと、記録媒体はSDカードで、それをPCに移し、最終的にはCD-Rに焼く、といった流れが普通だろう。しかし、これはけっこう面倒である。PCの操作が多すぎるのだ。
写真を扱うために、つねにPCの操作が必要となると、PCが苦手な人は、もう近づかなくなるだろう。やりたいことは、写真を撮って、それを見たり、保存すること、それだけなのだ。PCを操作せずに、それができるような、もっとわかりやすい仕組みが必要だと思う。
その点、マビカはすばらしかった。記録媒体がフロッピーなので、それをそのまま保存できる。フロッピーには、一般的なJPEG形式で画像が保存されるので、PCで写真を見たり、PCにコピーすることも容易だ。しかし、PCをまったく使わずに、ただマビカで写真を撮って、それをマビカで見て、そのフロッピーをそのまま保存する、ということもできた。PCが苦手な人でも、マビカだけで操作が完結するのだ。
おととい、「電子書籍には、ファミコンのようなわかりやすさが必要だ」というのを書いたが、ファミコンをマビカにおきかえて、「電子書籍には、マビカのようなわかりやすさが必要だ」と言ってもいい。マビカは、写真というデジタルデータを、フロッピーという物理的な媒体に記録する。このフロッピーが、デジタルデータを記録したパッケージにもなっていて、そのまま保存できる。フロッピーをPCで読み込んで、画像データをコピーしたりもできる。しかし、PCをいっさい使わずに、マビカだけでも操作できるのだ。私が電子書籍に求めるものは、このようなわかりやすさと、柔軟性である。
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