2013.04.11
学校の教育用PCは、ぜんぶLinuxでいいんじゃないか
NHKニュース - “XP”サポート終了で注意呼びかけ(4月7日 18時9分)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130407/k10013741551000.html

<2001年に発売されたパソコンの基本ソフト、マイクロソフト社の「ウィンドウズXP」は、日本時間の来年4月9日、製品のサポート期間が終了します。
 それ以降は、セキュリティー上の欠陥が見つかっても、修正するプログラムが提供されなくなるため、ウイルスに感染したり、不正アクセスを受けたりする危険性が大幅に高まります。
 民間の調査会社によりますと、去年11月の時点で、ウィンドウズXPは国内で利用されているパソコン、およそ7700万台の33%余り、企業のパソコンに限れば、40%余りで引き続き使用されています>。

Windows XPのサポートがあと1年で終了とのことで、あちこちにニュースが出ている。国内で使われているPCはおよそ7700万台で、Windows XPはその3分の1くらいに入っているとのこと。そんなに入っているのか。

<ウィンドウズXPの家庭向け製品のサポート期間は、当初、4年前の平成21年で切れることになっていましたが、利用者の乗り換えが進まなかったことから、来年4月まで5年間延長された経緯があります。
 しかし、去年11月の時点でも国内で利用されているパソコン、およそ7700万台のうち、個人のパソコンの27.7%、企業で使われているパソコンの40.3%で引き続き使用されていて、乗り換えは一向に進んでいません。
 背景には、XPが、ホームページの閲覧や、メールの送受信、動画の再生など、インターネットを利用する基本的な能力を備えているため、利用者が乗り換えの必要性を感じなかったことがあります>。

たしかに、Windows XPは安定感がある。その後のVistaがイマイチな感じだったので、なおさらその印象が強いのだろう。

<こうした、ウィンドウズXPが搭載されたパソコンは、企業や一般の家庭だけでなく、多くの教育現場でも使われ続けています。
 文部科学省の調査によりますと、去年3月時点で、全国の公立の小中学校や高校などの授業用のパソコン、およそ192万台のうち、46%余りに当たるおよそ90万台で、引き続き、利用されていました。
 このうち、千葉県佐倉市では、34ある市立の小中学校で、合わせておよそ2000台の授業用のパソコンが導入されていますが、半数の1000台ほどがまだXPのパソコンです。
 しかし、今年度中には乗り換えを進めることができず、佐倉市教育委員会は対応に苦慮しています。
 おととしの東日本大震災を受けて決まった学校の耐震化を再来年度までに完了するため、基本ソフトの乗り換えにかかる、合わせて5億円余りの費用を捻出できないのです。
教育委員会は、来年度予算で対処する方針ですが、サポートの終了までに乗り換えが間に合うかどうかは分からないということです。
 そして、間に合わなかった場合には、学校のパソコンをインターネットにつながないで使うなどの対策も検討しているということです>。

学校の教育用PCは、もうぜんぶLinuxでいいんじゃないか。最近のLinuxは、UbuntuでもFedoraでも、かなり使いやすくなってきている。インストールもむずかしくない。

私は別にWindowsやマイクロソフトのアンチじゃないけど、いまどき学校でWindowsを教えてもしょうがないし、税金でマイクロソフトの製品ばかり買うのも問題がある。

ビジネスユースだと、やはりWindowsじゃないと仕事がまわらない、という会社は少なくないだろう。しかし学校の教育なら、特にWindowsにこだわる理由はなさそうに思える。Linuxは無償でオープンソースなのだから、学校はむしろ積極的にLinuxを選ぶべきだろう。

とくに、費用が問題になっているということであれば、ぜひとも無償のLinuxにしたらいい。移行の人件費やハードウェアなどはタダにならないけれども、オープンソースにすれば、ソフトウェアの費用はいっさい不要だ。

<佐倉市教育委員会の安西啓雄課長は、「子どもたちの命を守ることを最優先に考えると、耐震化を先に進めざるをえなかった。XPの期限切れは、学習に大きな影響を与えると考えている。私たちもあらゆる方策を講じて、学習の妨げにならないようにしたいが、マイクロソフト社も何らかの救済措置や、費用のかからない対応策を考えてほしい」と話していました。
 一方、マイクロソフト社の日本法人の藤本恭史本部長は、「利用者の皆様に負担をおかけすることは承知していますが、われわれも、しっかりと情報提供をしていくので、一日も早く、ほかの基本ソフトへ移行する検討を始めてほしい」と話しています>。

これはマイクロソフトの問題じゃなくて、マイクロソフトやWindowsにべったり依存している学校側の問題だ。マイクロソフトは十分よくやっていると思う。

これをいい機会に、日本の学校はオープンソース路線に舵を切るべきだ。いまからやっても遅すぎるくらいだが、それでも、やらないよりははるかにいい。