2013.04.24
ウェブサイトとは、「URLを入れると、HTMLが出てくる機械」である
ウェブサイトとは何だろうか。

HTMLファイルの集まりでできた静的なウェブサイトであっても、「ウェブサイト」というまとまり、ひとつの実体があるような感じがする。

プログラミングによって作られる動的なウェブサイトの場合、「ウェブサイト」というのはまぎれもなく、そのシステムのことである。URLを入れると、HTMLが出てくる、そういうシステムである。

ウェブサイトを見ている側からは、それがHTMLファイルの集まりでできている静的なウェブサイトなのか、システムがHTMLページを生成している動的なウェブサイトなのかは、見分けがつかない。URLを入れると、それに応じてHTMLページが見られる。静的か動的かに関係なく、ウェブサイトとはそういうものである。

動的なウェブサイトをつくる仕事をしていると、ウェブサイトというのはまさに、「URLを入れると、HTMLが出てくる」システムである、という見方が基本になる。静的なウェブサイトというのは、そのシステムのひとつの例にすぎない、というふうに思えるようになる。静的なウェブサイトというのは、URLを直接、ファイルシステムの階層に対応させて、そのURLに対応したHTMLファイルを返す、というシステムなのである。

ウェブサイトという「URLを入れると、HTMLが出てくる」システムにとっては、URLというのはただの文字列に過ぎない。お金を入れるとジュースが出てくる自動販売機のように、URLを入れると、HTMLが出てくるのである。ウェブサイトというのは、そういう「機械」なのだ。


関連エントリ:
静的サイト生成という「古くて新しい手法」の復活
http://mojix.org/2012/12/07/static-site-generation
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