リンネの二名法(学名) すべての生物を2語であらわす「生物のID」
ウィキペディア - カール・フォン・リンネ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB..
<カール・フォン・リンネ(Carl von Linne'、1707年5月23日 - 1778年1月10日)は、スウェーデンの博物学者、生物学者、植物学者。ラテン語名のカロルス・リンナエウス(Carolus Linnaeus)でも知られる。「分類学の父」と称される。同名の息子と区別するために大リンネとも表記される>。
ウィキペディア - 学名
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AD%A6%E5%90%8D
<学名(がくめい、ラテン語: binomen ビノーメン、複数形: binomina、英語: scientific name)とは、生物につけられた世界共通の名称。英語ではほかに、binomial、binomial nameとも言う(二名法による名称という意味)。命名には一定の規則があり、ラテン語として表記される>。
<種の学名、すなわち種名は属名+種小名(細菌では属名+種形容語)で構成される。この表し方を二名法という。二名法は「分類学の父」と呼ばれるリンネ(Carl von Linne', ラテン語名 カロルス・リンナエウス Carolus Linnaeus, 1702 - 1778)によって体系化された>。
リンネが体系化した二名法(学名)は、かんたんに言えば、「すべての生物を2語であらわす」というものだ。
すべての生物を分類し、数えあげていけば、とてつもない数になる。それがどんなにとてつもない数になっても、絶対に2語であらわそう、ということにしたわけだ。この発想はすごいと思う。
もっとも有名な学名は、おそらくヒトをあらわす「Homo sapiens」だろう。同様に、すべての動物、すべての植物が、このような二名法による名前(学名)をもっている。
例えば、ネギ、タマネギ、ニンニクには、それぞれ以下のような学名がついている。
ネギ : 学名「Allium fistulosum」
タマネギ : 学名「Allium cepa」
ニンニク : 学名「Allium sativum」
いずれも「Allium」からはじまっているのは、これらが「ネギ属(学名:Allium)」に分類されるからだ。
すべての生物が2語であらわせるということは、もしすべての生物を解説するウェブサイトをつくったら、全ページを2階層におさめられる、ということを意味する。パスを学名にあわせて、どの生物のページも、以下のようなパスにすればいい。
/Homo/sapiens/ 人間
..
/Allium/fistulosum/ ネギ
/Allium/cepa/ タマネギ
/Allium/sativum/ ニンニク
..
二名法(学名)は、すべての生物を2語のラテン語であらわす。よって、それは「ヒト」「ネギ」「タマネギ」「ニンニク」のような、短くてわかりやすい名前ではなくなる。しかし、それはいわば「生物のID」なので、どの生物のことを言っているのか、厳密に特定できるわけだ。
関連エントリ:
生物の分類
http://mojix.org/2013/04/26/seibutsu-bunrui
名前は「グローバル」「わかりやすい」「ユニーク」の3つを同時に満たすことはできない
http://mojix.org/2011/01/25/zooko-triangle
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB..
<カール・フォン・リンネ(Carl von Linne'、1707年5月23日 - 1778年1月10日)は、スウェーデンの博物学者、生物学者、植物学者。ラテン語名のカロルス・リンナエウス(Carolus Linnaeus)でも知られる。「分類学の父」と称される。同名の息子と区別するために大リンネとも表記される>。
ウィキペディア - 学名
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AD%A6%E5%90%8D
<学名(がくめい、ラテン語: binomen ビノーメン、複数形: binomina、英語: scientific name)とは、生物につけられた世界共通の名称。英語ではほかに、binomial、binomial nameとも言う(二名法による名称という意味)。命名には一定の規則があり、ラテン語として表記される>。
<種の学名、すなわち種名は属名+種小名(細菌では属名+種形容語)で構成される。この表し方を二名法という。二名法は「分類学の父」と呼ばれるリンネ(Carl von Linne', ラテン語名 カロルス・リンナエウス Carolus Linnaeus, 1702 - 1778)によって体系化された>。
リンネが体系化した二名法(学名)は、かんたんに言えば、「すべての生物を2語であらわす」というものだ。
すべての生物を分類し、数えあげていけば、とてつもない数になる。それがどんなにとてつもない数になっても、絶対に2語であらわそう、ということにしたわけだ。この発想はすごいと思う。
もっとも有名な学名は、おそらくヒトをあらわす「Homo sapiens」だろう。同様に、すべての動物、すべての植物が、このような二名法による名前(学名)をもっている。
例えば、ネギ、タマネギ、ニンニクには、それぞれ以下のような学名がついている。
ネギ : 学名「Allium fistulosum」
タマネギ : 学名「Allium cepa」
ニンニク : 学名「Allium sativum」
いずれも「Allium」からはじまっているのは、これらが「ネギ属(学名:Allium)」に分類されるからだ。
すべての生物が2語であらわせるということは、もしすべての生物を解説するウェブサイトをつくったら、全ページを2階層におさめられる、ということを意味する。パスを学名にあわせて、どの生物のページも、以下のようなパスにすればいい。
/Homo/sapiens/ 人間
..
/Allium/fistulosum/ ネギ
/Allium/cepa/ タマネギ
/Allium/sativum/ ニンニク
..
二名法(学名)は、すべての生物を2語のラテン語であらわす。よって、それは「ヒト」「ネギ」「タマネギ」「ニンニク」のような、短くてわかりやすい名前ではなくなる。しかし、それはいわば「生物のID」なので、どの生物のことを言っているのか、厳密に特定できるわけだ。
関連エントリ:
生物の分類
http://mojix.org/2013/04/26/seibutsu-bunrui
名前は「グローバル」「わかりやすい」「ユニーク」の3つを同時に満たすことはできない
http://mojix.org/2011/01/25/zooko-triangle