2013.06.18
米国家安全保障局(NSA)による通信情報の収集体制が判明 「PRISM」は監視プログラム4種のひとつ
毎日新聞 - 米国:情報収集体制が判明…プログラム4種が監視(2013年06月17日 12時13分)
http://mainichi.jp/select/news/20130617k0000e030144000c.html

<【ワシントン及川正也】米ワシントン・ポスト紙は16日、米国家安全保障局(NSA)によるテロ対策を目的とした通信情報収集体制を報じた。電話とインターネット情報のそれぞれについて、電話番号やアドレスなどの「メタデータ」と、通話やチャット内容など「コンテンツ」を収集する計四つのプログラムで構成されているという。公になった「プリズム」はその一つで、いずれもブッシュ前政権(2001~09年)の後期に導入され、オバマ政権が引き継いだとみられる。米国の「監視社会」の一端が明らかになった>。

<同紙によると、運用されているプログラムは(1)メタデータを電話情報から収集する「メインウエー」(2)メタデータをインターネット情報から収集する「マリーナ」(3)コンテンツを電話情報から収集する「ニュークレオン」(4)コンテンツをインターネット情報から収集する「プリズム」の四つ>。

米国家安全保障局(NSA)による情報収集体制は、以下の4つの監視プログラムから構成されているとのこと。

1)メタデータを電話情報から収集する「メインウエー」
2)メタデータをインターネット情報から収集する「マリーナ」
3)コンテンツを電話情報から収集する「ニュークレオン」
4)コンテンツをインターネット情報から収集する「プリズム」

電話とインターネットについて、メタデータとコンテンツを別々に集めていたわけだ。

<当初は「ステラーウインド」との総称で呼ばれたが、ブッシュ政権内で違法性を指摘され、再構築されたという>。

軍事作戦の名前と同様、アメリカはこういうカッコよさげなネーミングだけはうまい。

<メタデータは「数兆」に上り、時間、場所、端末、参加者などが分かるが、交信内容は収集しない。英紙が報じた米通信大手に米国人の通話履歴の提出を裁判所を通じて求めたのは「メインウエー」による運用という>。

<また、米英紙が報じたインターネット大手9社の中央サーバーに接触して交信内容などの情報を入手したケースは「プリズム」の活動の一環という>。

報道でさかんに名前が出ていた「PRISM」というのは、こういう位置づけだったらしい。インターネット大手9社が、もし交信内容などの情報を提供したら、とてつもない情報が手に入りそうだ。有力なネットサービスは、ほとんどアメリカの会社だろう。

<クリントン、ブッシュ政権でNSA局長を務めたヘイデン元中央情報局(CIA)長官は16日、米テレビ番組で、デジタル情報収集についてメタデータ系とコンテンツ系があることを認めたうえで「歴代の軍の監察総監が検証し、悪用はないと判断している。テロに限定した運用だ」と述べた>。

もちろん、正義のためにやっているのだろうが、それが許されるのかというのが問題だろう。正義のためなら政府は何をやってもいい、というのが決して自明ではないからこそ、こうして問題になっているのだし、大反響が巻き起こっているのだ。


関連エントリ:
「PRISM」騒動により、個人情報を収集しないサーチエンジン「DuckDuckGo」 へのアクセスが急増
http://mojix.org/2013/06/15/duckduckgo
米政府によるネット個人情報収集「PRISM」 告発者は元CIA職員の29歳、エドワード・スノーデン氏
http://mojix.org/2013/06/12/prism-snowden