2005.07.19
早くも現実化してきたO'Reillyの「インターネットOS」
My Life Between Silicon Valley and Japan : Web 2.0、Remix、Mash-ups
http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/20050718/p1

<この「Google Maps」と「Craigslist」の統合サービスが、Googleでもなく、Craigslistでもない第三者によって作られることこそを、 O'Reillyは「the first true Web 2.0 application」と呼んでいることが重要である。こういうことが不特定多数の開発者に開かれたことが「API公開」の意味で、その結果の一例として海の向こうで「はてなマップ」が10日後にリリースされ、同時に世界中のハッカーが「Google Maps API」の上で遊んでいる状態が作られたわけである。O'Reillyが「Hackers are teaching the industry what to do.」と言うのはそういう意味である>。

Tim O'Reillyが以前から主張していた「インターネットOS」論が、早くも現実化してきた感じだ。

<PCが登場した結果「OSの機能を自由に使って誰もがPC上にアプリケーションが書ける」可能性が広がった時と全く同じようなエネルギーが開発者コミュニティに満ちているのは、「ウェブ上に存在する無数のサービスやデータを使って自由に新しいサービスを作れる」可能性ゆえなのである。「the Web is morphing into a sort of global operating system」つまり、「ウェブ上に存在する無数のサービスやデータ」は、「ある種のグローバルOS」へと変貌していくということである>。

かつてSunのキャッチフレーズだった「ネットワークはコンピュータ」が、いままさに現実化しつつある。

<勝手な想像だが、日本の「Web 1.0」リーダーであるヤフーや楽天は、もうものすごく日本的な会社になってしまっているから、たぶん「Web 2.0」を牽引するようなオープンな施策を誰よりも先に打ってくることはないと思う。そうでないことを期待はするけれど。>

この最後の一節は、「日本はアメリカの「のびのび」を見習おう」でも触れた「巨大な混沌こそがフロンティア」と並んで、梅田さんから日本への重要なメッセージを含んでいると思う。

かつてボブ・ディランが歌ったように、「時代は変わる」のだ。