2005.08.12
はてなブックマークの3つの役割
私のネット情報源として、「はてなブックマーク」はいまや欠かせないものとなった。

はてなブックマークに参加している人の使い方には、主に次の3つがあると思う。

1) 自分のクリッピング、情報整理ツール
2) いいページ、ブログエントリを紹介・発掘
3) ホットな話題にコメントする

1)は、いちばん基本的なブックマークとしての使い方だ。ブラウザよりもネット上にあったほうが便利だし、投げ込むだけで時系列に整理され、タグもつけられる。この使い方の場合、自分のためだけのものなので、ほんらい公開する必要はないものだ。

2)は、自分のためもあるが、「情報発信」になっている。「自分がいいと思ったので、みんなにも紹介したい」という気持ちだ。ソーシャルブックマークが出現する前は、こういう場合、自分のブログや日記でエントリを書くしかなかったが(いまでもそれはおこなわれている)、わざわざエントリを起こすほどでもない場合、ソーシャルブックマークに入れることで、軽い紹介ができる。「ミニブログ」的な役割だ。

3)は、すでに注目エントリになっているものについて、自分もコメントをつけることで、「参加」する感じだ。これはブックマークやブログよりも、「掲示板」に近いノリになってくる。1行しかコメントをつけられないが、匿名ではなく発言者がわかり、その人のブログをすぐ読めるという良さがある。

以上の3つの機能が重なり合っているために、自分の目的や好みにフォーカスしきれない部分もあるにせよ、だからこそ逆に「出会い」や「発見」がある。

私自身は、3)の「波に乗る」面白さよりも、2)の「波を起こす」仕組みのほうに興味があるのだが(先日の「「はてなブックマーカーランキング」が意味しているもの - イノベーション志向のランキング・アルゴリズム」も、そのような興味の軸に沿って書いている)、しかし1)から3)が連続的につながっているところがミソで、それが面白さを作り出しているのかもしれない、とも思う。