2005.08.22
政党のネーミングは「レッドオーシャン」
ITmedia オルタナティブ・ブログ Speed Feed : ブランド、について-2
http://blogs.itmedia.co.jp/speedfeed/2005/08/2_94a9.html

<ブランディングの基本に真っ向から反抗するようなネーミングをする人たちが、政治家にはまだまだ多いのに、本当に驚いたので、ここで短めに書く。
それは田中康夫長野県知事率いる、新党「日本」である。
「日本」と聞いて、皆さんは政党をすぐにイメージできるようになるだろうか?

「(新党)日本を応援してください」「は?」
「日本の田中さん」「どこの?」
「日本の政策は・・・だ」「誰の政策?」

と、とんちんかんな会話がすぐに頭に浮かんでしまうほど、このネーミングはおかしい。
例えば頭痛薬のブランドを「頭痛薬」と名付けたりするようなものだ。>

ネーミングにおけるブルーオーシャン戦略」で書いたように、私は独自性の高い、目立つネーミングが好きだ。

しかし政党となると、あまり独自性の高いものや、意味のわからないもの、つまり「カッ飛んだ」ネーミングは難しそうだ。

「ヤフー」とか「はてな」とかは、会社の名前ならいいが、そんな名前の政党があったら、キワモノ扱いされてしまうだろう(私は好きだけど)。

政治を担う政党というものは、そのネーミングにおいても、「自由」とか「民主」のような、ある程度の「一般性」というか、「常識」みたいなものが要求されるのだろう。

とはいえ、名前というものは「識別」のためにあるので、「日本」のようなあまりにも一般的な概念・名称を流用するのは、識別性が下がり、逆効果だ。それが、この小川さんの指摘だろう。

<自民党が自分たちを自由民主党、と音読した場合、民主党は結構ツラくなる>、という指摘も面白い。まさに、「自由」とか「民主」といった一般概念、「美しい言葉」を、政党間で取り合っているような感じだ。これこそ「レッドオーシャン」であり、言葉の争奪戦である。