2005.08.23
はてなと風力発電
ITmediaニュース : 「南極で風力発電したい」――はてな社長はやっぱり変
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0508/22/news036.html

<はてな社内で「サーバ用の電力が足りなくなりそう」と話していた時。近藤社長が「風力発電すればいい」と言い出したという。社員が「発電装置を置く土地がない」と返すと「じゃあ、(土地があって涼しそうな)南極でやろう。サーバも持って行って」と真顔で言ったとか>。

最近はてなのことばかり書いているような気もするが、またしても触れずにはいられない。

「サーバ用の電力が足りなくなりそう」に対して、「風力発電すればいい」とマジメに答えたというのは、スゴすぎる。近藤さん、やっぱりタダモノじゃないです。

エネルギーは人類が抱える最大の問題のひとつだ。これに対して、はてなのような革新的な会社が先導して動き、「Wisdom of Crowds」のパワーで何らかのムーヴメントを起こすことができれば、素晴らしいと思う(それが具体的なソリューションに結びつけば、さらにいい)。

代替エネルギーに関する知識やアイディアを結集する新サービス「はてなエネルギー」とか、どうだろうか? それが発展すれば、「はてなエネルギー会議」みたいなイベントもできるかもしれない。

風力発電に関しては、先日ホットワイアードにも面白いニュースが出ていた。

WIRED NEWS : 「世界風力地図」が示す風力発電の大きな可能性
http://hotwired.goo.ne.jp/news/business/story/20050816103.html

<世界のエネルギー需要の何倍もの電力を、風力でまかなえるかもしれない――これは、先ごろ完成した世界風速地図(画像)が示唆していることだ。研究者たちによれば、この種の地図が作られるのは初めてのことだという。
 スタンフォード大学の研究チームが編纂したこの地図は、世界の8000ヵ所を超す地点の風速を示したものだ。研究チームによると、そのうち、現在使われている風力タービン1基を動かすのに十分な強さの風力が観測された場所は少なくとも13%にのぼり、こうした地域すべてに風力タービンを設置すれば、72テラワットの電力を生成できるという>。


世界風速地図(画像はwiredのサイトより)

「世界のエネルギー需要の何倍もの電力を、風力でまかなえるかもしれない」なんて、最高にワクワクする話じゃないだろうか?

「はてな」と「風力発電」という組み合わせは、私にはピンとくるものがあった。その「突拍子もなさ」のなかに、しかし決して夢物語ではない、現実を変えていく力を感じる。